2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

まつぱだかを太陽にのぞかれる

―日々余話― iPadの一騒動他人にお節介をするときは、端から相応の覚悟をしておくに若くはない。 先週の火曜から昨日の月曜まで、ちょうど1週間、このお節介から振り回される羽目になってしまった。先日、車椅子の詩人こと畏友岸本康弘君宅を訪ねた際、「手の…

はなれて水音の薊いちりん

―日々余話― 炎暑の下でなに励む‥?平年の1.5倍という降雨で、各地に豪雨禍をもたらした梅雨が明けたかと思えば、これまた記録的な猛暑、炎熱の日々がつづく。午後11時現在ですら、気温30℃、湿度81%というから、当月生れの夏男の筈のこの身もヘタリ気味。 こ…

酔ひどれも踊りつかれてぬくい雨

―表象の森― 肉筆と明朝体、円谷幸吉の遺書「父上様、母上様、三日とろろ美味しゆうございました。干し柿、餅も美味しゆうございました。敏雄兄、姉上様、おすし美味しゆうございました。克美兄、姉上様、ブドウ酒とリンゴ美味しゆうございました。 巌兄、姉…

すみれたんぽゝ咲いてくれた

―日々余話― 選挙初体験!?朝から降ったりやんだりの雨が、夕刻からは風がつよくなって、なんだか嵐模様。 二十歳で選挙権を得て以来40数年、これまで投票を欠かしたことはない筈だが、図らずもこのたびは、私の選挙史上初体験のものとなった。 なに棄権をした…

弔旗へんぽんとしてうらゝか

―日々余話― 眠いし、蒸し暑いし… 眠いのと、蒸し暑いのと、そんな二重苦が、もうかれこれ3週間ばかりつづいているか‥。昨日の稽古、2ヶ月余りイギリスに遊んできたAyaが無事ご帰還なって2度目のもの。 さすがに2ヶ月も食糧事情のちがう異国に滞在してきたと…

春寒い島から島へ渡される

―世間虚仮― 梅雨の不快も‥今日も朝早くから、豪雨と形容するのが相応しいほどに、雨が降り続いているが、この蒸し暑さ、堪らぬ不快さには、いまにも音を上げそうで、なんとかならぬものかと、辟易もいいところ。 今年の梅雨には、なんだかおぞましささえ感じ…

さくらが咲いて旅人である

―表象の森― 土門拳の鬼いい写真というものは、写したのではなくて、写ったのである。計算を踏み外した時にだけ、そういういい写真が出来る。僕はそれを、鬼が手伝った写真といっている。-「肖像写真について」1953年-ぼくは心のふるさとへ帰るように、日本の…