2005-05-01から1ヶ月間の記事一覧

逢へば別れるよしきりのおしやべり

「In Nakahara Yoshirou Koten」 <古今東西> <マルクスの愛・贈与論> はじめにことわりおくが、恥ずかしながら、私はこの年に至るまで、マルクスの著作を直かに読んだことはない。すべて誰かの書を通して、ということはその書き手の批評や解説の類、鑑識…

田植唄もうたはず植ゑている

<言の葉の記> <早苗とる−田植え> 白河の関こえて 風流のはじめや奥の田植うた 芭蕉 日本列島はいま田植えの真っ盛りだろう。 彼方此方からの田植えニュースがひつきりなしにある。 古歌では田植えのことを「早苗とる」と言っている場合が多いようで、 そ…

源平などの名のある人の事を、花鳥風月に作り寄せて

「In Nakahara Yoshirou Koten」 風姿花伝にまねぶ−<15> <物学(ものまね)条々−修羅> これ又、一体の物なり。よくすれども、面白き所稀なり。さのみにはすまじき也。 但、源平などの名のある人の事を、花鳥風月に作り寄せて、能よければ、何よりもまた面…

ひよいと穴からとかげかよ

<古今東西> <靖国問題を根源から問う>中国や韓国から歴史認識問題や首相の靖国神社公式参拝で厳しくも激しい批判を浴びるなか、就任以来の高支持率も低落の一途をたどり今やただのガンコおやじに成り下がりつつある小泉首相は、なおも参拝の継続に意欲を…

はれたりふつたり青田になつた

「奥村旭翠さんの琵琶演奏」<四方の風だより><プレ花の宴:筑前琵琶の弾き語り>大阪文化団体連合会(略称・大文連)が、加盟参加の邦楽・邦舞団体の協力のもとに、「花の宴」と題する伝統芸能の祭典ともいうべきイベントが6月11(土)、12(日)の両日、豊中市…

水音とほくちかくおのれをあゆます

「In Nakahara Yoshirou Koten」 <身体・表象> −6 <身分け、錯綜体としての身> 引用抜粋:市川浩・著「身体論集成」岩波現代文庫 P7〜P12 生き身である<身>は、自然の一部でありながら、動的均衡を保ちつつ自己組織化する固有のシステムとして自然のう…

あうたりわかれたりさみだるる

<古今東西> くうママさんの「和歌」にトラックバックしています。 <相聞の歌に隠された悲劇> 嘗て、梅原猛氏が「柿本人麿の死は、賜れた死、すなわち刑死であった」と、 かなり衝撃的な説を述べた長大な書「水底の歌」を読んだ。 もう20年以上遡ることで…

あたたかなれば木かげ人かげ

<日々余話><ありがたやの足湯処情報>15日の<七栗の湯詣で>を読んで、 友人T氏から早速の丁重なFAXが届けられた。 120km離れた榊原温泉への月通いも幼な児のアトピーゆえなのだが、 近頃、T氏在住の芦屋の海浜公園近くに、「潮芦屋げンき足湯」がオープ…

影もはつきりと若葉

「身は三歳の幼な児」 <風聞往来> Hoshiさんの「英語の授業」にトラックバックしています。 <ローマ字の氏名表記が変わっている> かつての常識が時代の推移のなかで非常識になってしまっていることに、ふとしたことで今更ながら気づかされて驚かされるこ…

山のふかさはみな芽吹く

「身は三歳の幼な児」 <日々余話> <七栗の湯詣で>清少納言の枕草子に「湯は七栗の湯、有馬の湯、玉造の湯」と謳われた、 七栗の湯こと榊原温泉へ。 大阪市内から西名阪を経て片道120km。 昨年9月から日帰り入浴で詣でること今日で7度目か8度目か。 榊原…

空へ若竹のなやみなし

「In Nakahara Yoshirou Koten」<日々余話> <エコー!ユーザー会が翼をひろげている> 四月から退会者が続出している みんなのコミュニティー広場であるエコーが このままジリ貧状態で環境劣化を招いていくのを ただ手を拱いて見過ごす訳にはいかない、と…

若葉のしづくで笠のしづくで

「Lesson Photo in Asoka」<四方の風だより> <performanceとTalkの一夜、Dance Cafe Report> 昨日は珍しく小降りの雨模様だったが、夕刻からはなんとか雨もあがったようで、 出足に棹差すほどのことはなかったようだ。 来客は、performance後のTalkにし…

青葉の奥へなほ径があつて墓

「In Nakahara Yoshirou Koten」<世間虚仮> <回復運転という哀しくもいかがわしい用語>「回復運転」という言葉が昨日あたりからマスコミで躍っている。 本来なら疾病などの回復や、原状回復などと用い、言祝ぐべき現象を表すのに、 ここでは正常ダイヤに…

お墓したしさの雨となつた

「in Nakahara Yoshirou Koten」より <世間虚仮> <天皇は退位すべきだった> 60年前の敗戦で、「昭和天皇は退位すべきだった」と、民主党前代表の菅直人氏が8日のTV番組で発言したそうな。 近頃の中国・韓国における、戦後処理及び侵略戦争の反省が充分で…

此道の、第一の面白尽くの芸能なり

「Lesson Photo in Asoka」より風姿花伝にまねぶ−<14> 物学(ものまね)条々−物狂(ものぐるひ) 此道の、第一の面白尽くの芸能なり。 物狂の品々多ければ、この一道に得たらん達者は、十方へ渡るべし。 繰り返し繰り返し公案の入るべき嗜みなり。 仮令(けり…

はじめてあうてはだか

<日々余話> くうママさんの「エコーユーザー会」にトラックバックしています。 エコーが好きだから、もっと居心地のいい場所に戻したいから 私達は私達の声を事務局に届ける為に 「エコー!ユーザー会」 というグループを作る事にしました。 <エコー!ユ…

張りかへた障子の中の一人

「Lesson Photo in Asoka」より<身体・表象> −4 <身>の現象学<身ごもられ>から<身二つ>へ 人がまだ胎児の時、即ち母の胎内に<身ごもられている状態>である時、その胎児は、生理的にも、心理的にも、母体と未分化なまま共生している、といえよう。 …

この道をたどるほかない草のふかくも

「うしろすがたの山頭火」より<古今東西> Tedさんの「Life's Speeding Up at Higher Ages (歳とともに人生は速くなる)」にトラックバックしています。 <年をとると記憶は一枚の絵に近づく>或る書によれば、 英国の作家M.フォースターが語った言葉「年を…

かすんでかさなつて山がふるさと

「うしろすがたの山頭火」より <日々余話>tosikiさんの「エコー!のこと」の意見に賛同しトラックバックしています。 <Echoo!よ、何処へゆく>個性的でユニークな顔=キャラクターをもつということは、心強い味方もつくるが敵もまたつくりやすい。 エコー…

をとこべしをみなへしと咲きそろふべし

「Lesson Photo in Asoka」より<身体・表象> −3 <身体の反射力と吸収力>昨日(5/1)、二週間ぶりの日曜の稽古にピアノのS君が参加した。 Kが体調不全を訴えていたので、あまり本格的にはできそうもないかと思っていたのだが、いざS君の演奏で即興を始める…