2008-09-01から1ヶ月間の記事一覧

僧ものいはず款冬を呑

INFORMATION 林田鉄のひとり語り「うしろすがたの山頭火」―世間虚仮― かしこくも御名御璽‥昨日の麻生首相、その所信表明の演説を、夕刊で読んだ時は、冒頭から吃驚、ブッ魂消て、「なんだ、これは!」と一瞬新聞を放り出してしまった。ずいぶんと物議をかも…

はなに泣桜の黴とすてにける

INFORMATION 林田鉄のひとり語り「うしろすがたの山頭火」 ―四方のたより― 昨日、今日、明日秋とは名ばかりで真夏日が執拗に続いた残暑も彼岸が過ぎて、このところぐんと気温が下がり本格的な秋の到来だが、この季節の変わり目は小児喘息とアレルギー疾患を…

冬まつ納豆たたくなるべし

Information<四方館 Dance Cafe>「KASANE 2008 –襲Vol.?-」 愈々本日夕、Free Space MULASIA, Kujyo 匂ふより春は暮れゆく山吹の 花こそ花のなかにつらけれ 定家 春ならば、桜萌黄や山吹か 藤や桜や牡丹花 秋や秋、月に桔梗や女郎花 紅葉、白菊、萩重 夏は…

霧下りて本郷の鐘七つきく

Information<四方館 Dance Cafe>―世間虚仮― 岡田昭三の憤死 Soulful days -9-岡田昭三君の急死を私が知ったのは8月31日の日曜日だった。通夜がその前の木曜日-8/28-、本葬がその翌日執り行われたというその死は8月26日であった。昭和26年生れの享年57歳、…

血刀かくす月の暗きに

Information<四方館 Dance Cafe>―世間虚仮― Soulful days -8-交通事故というもの、どんな場合も偶然に満ちたものであり、僅かなスキ、ほんの些細なミスから起こるもので、運転手双方に故意はまったくないものだから、事故当初から、その甲乙いずれに対して…

門守の翁に帋子かりて寝る

Information<四方館 Dance Cafe>―四方のたより― 稽古も酣昨日-23日-は、21日の日曜につづいて稽古。 21日が、谷田順子さんの気功ワークの2回目で、前回同様3時間ほどを要したから、「襲?」へと向けた本格的な稽古は、今日かぎり、Dancerたちそれぞれ、どん…

火おかぬ火燵なき人を見む

Information<四方館 Dance Cafe>―表象の森― シャガール展久しぶりに霽れた秋空にそぞろ誘われたわけではなく、また気鬱ばらしというわけでもないのだが、偶さか連合いも月休とあって、シャガール展を観に兵庫県立美術館に行ってきた。昔、京都で観た「シャ…

捨られてくねるか鴛の離れ鳥

Information<四方館 Dance Cafe>―世間虚仮― Soulful days -7-「3人の兄と、ひとりの妹へ」電話にてお知らせしようと思いましたが、書面FAXにて連絡するほうが、事態の流れをより正確に遺漏なく伝えられるかと思い直し、文章にしています。RYOUKOのことです…

うきははたちを越る三平

Information<四方館 Dance Cafe>―世間虚仮― Soulful days -6-RYOUKO、RYOUKO、RYOUKOよ おまえは、まだ宙吊りのままに、空のなかほどにあって 焼き尽くされ、小さな器に盛られた おのが骨片を、見ているのだろうか RYOUKO、RYOUKO、RYOUKOよ あの一瞬の出…

おもふこと布搗哥にわらはれて

Information<四方館 Dance Cafe>―世間虚仮― Soulful days -5-「脳低体温療法」 脳低体温療法は、脳内毛細血管内圧低下による脳浮腫と頭蓋内圧亢進の抑制、脳内熱貯留の防止、脳内興奮性神経伝達物質放出抑制などの効果が期待されている方法である。しかし…

いはくらの聟なつかしのころ

Information<四方館 Dance Cafe>―世間虚仮― Soulful days -4-脳死とは何か−参照:「救急医学から見た脳死」島崎修次脳死> 脳-中枢神経系-には、大脳、小脳、中脳、橋、延髄、脊髄という部分がある。このうち、中脳、橋、延髄を脳幹という。脳幹は、呼吸、循…

賀茂川や胡麿千代祭り徽近ミ

Information<四方館 Dance Cafe>―世間虚仮― Soulful days -3-脳浮腫と、二次性脳損傷としての脳ヘルニア頭部外傷は脳組織や脳内あるいは脳の周囲の血管を傷つけたり引き裂いて、脳内出血、浮腫を引き起こす。最もよく見られる脳損傷は脳細胞のびまん性の広…

荻織るかさを市に振する

Information<四方館 Dance Cafe>―世間虚仮― Soulful days「急性硬膜下血腫」2−Neuroinfo Japan-脳神経外科症患情報ページ-参照診断の確定は通常CT で行われる。CT上、急性硬膜下血腫は脳表を被う三日月型の高吸収域として描出される。出血は硬膜下腔に拡が…

かぜ吹ぬ秋の日瓶に酒なき日

Information<四方館 Dance Cafe>―世間虚仮― Soulful days「急性硬膜下血腫」−Neuroinfo Japan-脳神経外科症患情報ページ-参照硬膜とは頭蓋骨のすぐ内側にあり、頭蓋内で脳を覆っている結合識性の強い膜のこと。この硬膜内部で脳の表面に出血が起こると、出…

?見るまどの月かすかなり

Information<四方館 Dance Cafe>―表象の森― 映画「闇の子供たち」先週の金曜だったか、劇団「犯罪友の会」の武田一度君から久しぶりの電話でずいぶんと話し込んだ際に、彼からお薦めのあった映画「闇の子供たち」を、朝からミナミに出て観てきた。近頃の映…

花荊棘馬骨の霜に咲かへり

Information<四方館 Dance Cafe>―世間虚仮― ねんきん特別便届くつい二、三日前だが、とうとうというか、やっと、この私にも「ねんきん特別便」なるものが届いた。送り主はもちろん畏れおおくも社会保険庁殿。恥ずかしながら以前から自身の年金手帳をどこへ…

ひとの粧ひを鏡磨寒

Information<四方館 Dance Cafe>―四方のたより― 東京での一日、遅まきながら‥トンボ返りだった東京の一日、時間潰しには美術館があつまる上野公園界隈がおのぼりさんには最適とみえる。私もまた午前中をかけてゆっくりと、六波羅蜜寺の仏像展をしていた国…

炭売のをのがつまこそ黒からめ

Information<四方館 Dance Cafe>―表象の森― 月の句と花の句月の句は、名残の裏を除く各折の表・裏に一つずつ-歌仙では計三つ-とされる。初表五句目、初裏八句目、二の折表十一句目を定座とするが、うごかしても差し支えはない。月の季は秋に扱うが、一歌仙…

―山頭火の一句―句は大正14年の春。サキノは、すでに戸籍のうえでは他人となった山頭火を、一度は邪険に追い返したものの、以後行方知れずとなった彼が心配であった。大正13年ももう秋なかばであったろうか、雅楽多の店先に魂の抜けたように立つ彼の姿を見た…