2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

夕暮の雲飛び乱れ荒れて吹く‥‥

−今日の独言− 猿も環境で鳴き声が変わる 今朝は冬本番もまぢかと思わせる冷え込み。ベランダのガラス戸を開けると冷たい風が吹き込んで思わずブルッと身を震わせた。 昨日の報道だったか、京大霊長類研究所による長年の実験調査で「猿にも方言、住環境で鳴き…

言ひ渡るわが年波を初瀬川‥‥

今宵は四方館Dance-Cafeにて即興によるDance-PerformanceとFree-Talkの一夜 四方館 Dance Cafe in COCOROOM Osaka-Festivalgate 4F Date 11.29 (Tue) 19:00 Start 1coin(500) & 1drink(500) -Improvisation- Transegression ‐わたしのむこうへ‐ フロイトの無…

空のふかさは落葉しづんでゐる水

Information<四方館Dance Cafe> <行き交う人々−ひと曼荼羅>大阪市会議員奥野正美とのこと(承前) ともかくも翌年(‘87:S62)の4月、出足の遅れた候補者であったにも拘わらず、本番の選挙戦に突入した後半の追い込みであれよあれよという間に知名度を上げ、…

結ぶとも解くともなくて‥‥

Information<四方館Dance Cafe>−今日の独言− 青い栞 蛙等は月を見ない 恐らく月の存在を知らない 紅葉の見頃は今日あたりが最後の休日となるのだろうが、稽古のためそうもいかない。今年もまた出かける機会を失してしまったのはいかにも残念だが、明後日に…

やつと郵便が来てそれから熟柿のおちるだけ

Information<四方館Dance Cafe> <行き交う人々−ひと曼荼羅>大阪市会議員奥野正美とのこと 前市長関淳一の突然の辞任で出直し選挙となった大阪市長選も盛り上がりを欠いたまま明日(27日)の投票日を迎えるのみとなったが、この選挙戦を奥野正美がどういう…

荒れわたる庭は千草に‥‥

Information<四方館Dance Cafe>−今日の独言−王朝の頃の「逢ふ」・「見る」 これもまた丸谷才一「新々百人一首」からの伝だが、 王朝和歌の時代、「逢ふ」ことは単なる対面、出会うという意味にとどまるものではなく、契りを結ぶ、性交するという意味になる…

おぼつかな何に来つらむ‥‥

Information<四方館Dance Cafe>−今日の独言− 米国による「年次改革要望書」 文芸春秋の12月号に「奪われる日本」と題された関岡英之氏の小論が掲載されている。筆者は昨年文春新書「拒否できない日本」で、日米で毎年交わされてきた「年次改革要望書」に透…

夕さればいや遠ざかり飛ぶ雁の‥‥

−今日の独言−蜻蛉池公園に遊ぶ 大阪府下には府営の公園が18ヶ所ある。著名なところでは箕面公園や浜寺公園などだろうが、子どもたちの遊具も充実し、休日ともなると家族連れでにぎわっているのが、岸和田市の丘陵地帯にある蜻蛉池公園だ。その名称はトンボを…

玉章(たまづさ)の裏ひきかへす‥‥

Information<四方館Dance Cafe>−今日の独言− 著者からの思わぬ書き込み エコログに珍しい書き込みがあった。このところ私はその月に購入した書物をひと月ごとにまとめて「今月の購入本」として紹介しているのだが、11月分の掲載した記事(13日付)に著者自身…

白露の消えにし人の秋待つと‥‥

Information<四方館Dance Cafe>−今日の独言−出口探しのむずかしさ 29日のDanceCafeに向けて先週の日曜から続けて杉谷君のピアノ演奏と共に即興をしているのだが、その昨日の稽古場に、養護学校に勤める友人が自閉症の女子生徒を伴なってやって来た。聞けば…

跡もなき庭の浅茅に結ぼほれ‥‥

Information<四方館Dance Cafe>−今日の独言− 脳のルビコン われわれホモ・サピエンスの起源を探るここ数十年来の考古学はアフリカでの発掘調査を中心にずいぶん進んでいることは、時にニュースで伝えらたりする限りにおいて享受してきたものの、およそその…

黒髪の別れを惜しみ‥‥

Information<四方館Dance Cafe>−今日の独言− 月夜にしか通えぬいにしえの男たち 引き続き丸谷才一「新々百人一首」から引いての話題。王朝歌人たちの活躍した時代の男女間が妻問い婚であったのは承知だが、男は毎晩のように女の居処へ通えるものではなかっ…

夜もすがらひとり深山の‥‥

Information<四方館Dance Cafe>−今日の独言−歌枕、知るや知らんや またも丸谷才一の「新々百人一首」を引いての話題。室町期の歌人正徹はその歌論書に「吉野山はいづれの国ぞ」と問われれば「ただ花にはよしの、もみじには竜田と読むことと思ひ付きて、読…

都にて月をあはれと思ひしは‥‥

Information<四方館Dance Cafe>−今日の独言−ドサクサ紛れのブッシュ来日 昨夜から、ブッシュ米大統領が来日して小泉首相と相変わらずの日米蜜月ぶりを世界にアピールしている。そもそも此の度の邦日の日程そのものに大いに胡散臭さを感じている人も多かろ…

暮れもあへず今さしのぼる‥‥

Information<四方館Dance Cafe>−今日の独言−勅撰集編纂の背景 今様を好んで「遊びをせんとや生れけむ」で知られる「梁塵秘抄」を集大成した後白河院は、平安末期から鎌倉期へと転換する源平の動乱期に、時の院政者として君臨、源平のあいだや或は頼朝と義…

夕まぐれ木茂き庭を‥‥

Information<四方館Dance Cafe>−今日の独言−蝦夷や入鹿の邸宅跡か 古代のクーデターともいえる大化の改新で中大兄皇子や中臣鎌足に殺された蘇我入鹿やその父蝦夷の邸宅跡の一部と推定される遺跡が、日本書紀の記述どおり、明日香村の甘樫丘東麓遺跡で発見…

秋風ものちにこそ聞け‥‥

Information<四方館Dance Cafe>−今日の独言−しばらくは塚本邦雄三昧 図書館から塚本邦雄全集の13巻と14巻の二書を借りてきた。全15巻と別巻からなるこの全集、発行部数もきわめて少ないからだろうが、各巻9975円也ととにかくお高く、私などには容易に手を…

夕暮はいかなる色の‥‥

Information<四方館Dance Cafe>−今日の独言− 懐かしい記憶、幼い子どもの頃の、あるいは少年期、思春期の頃の。 その懐かしい記憶を、想い起こす時、人は、いつも、 あの時へ、あの情景のなかへ、その時の、そのままの、自分の姿へ、 戻ってみたい、と望ん…

おしなべて思ひしことのかずかずに‥‥

Information<四方館Dance Cafe>−今日の独言−屏風歌詠みの紀貫之 丸谷才一の「新々百人一首」を読んでいると、採り上げた歌の解説に、よく屏風歌であると指摘する箇所が出てくる。屏風歌とは、一言でいえば、屏風絵に画讃として色紙型に書き込まれた歌のこ…

見渡せば花も紅葉もなかりけり‥‥

Information<四方館Dance Cafe>−今日の独言−やはり複雑怪奇、大阪市長選挙 13日告示、27日投票予定の大阪市長選挙に、やっと第三の候補者が登場した。出馬表明したのは民主党前衆議院議員の辻恵氏。東京弁護士会に属する弁護士で、03年11月の衆議院選挙で…

染めやらぬ梢の日影‥‥

Information<四方館Dance Cafe>−今日の独言−小学校時代の恩師を訪ねる 今日の午後は、小学校の恩師宅へ初めての訪問。藪から棒の如く昨日電話を入れてのことだが、さぞかし驚かれたことであろう。逢うのは二年半ぶり、というのも一昨年の春の同窓会以来と…

Information<四方館Dance Cafe>−今日の独言−市町村合併に伴なう地名破壊 平成の大合併が進み、それに伴なって地名破壊も日本中に拡がっている。 合併特例法の大号令で、1999年3月末に3232だった全国の市町村数は、来年3月末には1821に減る見込みだそうだ。…

いづかたにしをれまさると‥‥

Information<四方館Dance Cafe> −今日の独言−35歳の初志貫徹 私は将棋や麻雀など勝負事はからきしダメなのだが、35歳のアマチュア棋士がプロ資格への挑戦をして、晴れて四段棋士となったニュースには他人事ながら快哉の声を上げたい。一旦は26歳で立ち塞が…

はかなさをわが身の上に‥‥

Information<四方館Dance Cafe>−今日の独言− 山頭火の俳号は納音(なっちん)から採られたことはご承知の向きも多いだろう。その種田山頭火が自由律俳句へと参じ、彼より年少ながら師匠格となったのが「層雲」を主宰した萩原井泉水だが、その俳号も同様に納…

ともにこそあやしと聞きし‥‥

Information<四方館Dance Cafe>−今日の独言−子どもたちの甲高い声が鳴り響いている。 今は四時限も終わって給食の時間なのだ。 ベランダの洗濯物には秋の陽射し。 遠い雲は白々と霞み、先刻までの微風もはたと止んで、 子どもたちの声が遠ざかる。 きっと…

Information<四方館Dance Cafe>−今日の独言−ヴェネチアで生まれた文庫本 塩野七生の「ローマ人の物語」が三年前から文庫化されはじめてすでに23冊まで発刊されているが、その第1冊目「ローマは一日にしてならず」の前書に、こういった文庫形式の書は今から…

散らば散れ露分けゆかむ‥‥

Information<四方館Dance Cafe> −今日の独言−JulyとAugust ユリウス・カエサル(Juliuss Caesar)が暦のJulyにその名を止めたのはつとに知られたことだが、そのカエサルが制定した太陽暦としてのユリウス暦は、ローマで紀元前45年から採用され、以後、より誤…

なげくかな秋にはあへず‥‥

Information<四方館Dance Cafe>−今日の独言−ガリア戦記のカエサル さすがに、ガリア戦記のカエサルはおおいに読ませてくれる。塩野七生の「ローマ人の物語」シリーズ「ユリウス・カエサル」(文庫本)はルビコン以前、ルビコン以後を各々上・中・下に分け6冊…