2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

月待て仮の内裏の司召

−表象の森− ちょっぴり回復軌道に‥師走から新年へと、心の内に澱のごときものが巣くって止まずといった、そんな日々が続いた。とてもBlogを綴るような気にもなれず、この1月は早くも晦日というのに、ようやく8回目の言挙げである。また読む作業もなかなか進…

はきも習はぬ太刀のヒキハタ

―四方のたより― はて、どうしたものか‥昨年のいつ頃であったか、我が家からごく近く、徒歩で4.5分、300mほど先か、いつオープンしたのか、新しいバレエ教室が誕生していたのに気がついて、その主はどういう御仁かネットで探ってみたら、佐藤由子バレエスタ…

旅人の虱かき行春暮て

―世間虚仮― 100兆ドル紙幣!?折に触れ写真報道誌のDaysJ APANなどを見ていると、世界の片隅でさまざま起こっている悲惨で不条理このうえない事実の群れに戦慄させられるが、これはもうただ吃驚仰天するばかり。マスコミ報道ばかりか世界中の視線がオバマ大統…

西日のどかによき天気なり

―温故一葉― 逢縁機縁年詞に代えて一筆啓上 昨年はデカルコマリィこと清水立夫君はじめMusician各位には大変お世話をかけました。お蔭さまにて、9月と12月、二度のDanceCaféもたいした破綻もなく無事終えられ、これも各位のご協力あってのことと、四方館一同…

木のもとに汁も膾も桜かな

―表象の森― 「花見の巻」解題安東次男「風狂始末」を読みすすめながらあらましを筆録するというこの「連句宇宙」もとうとう7歌仙を終えて、残すはあと3つの歌仙。師走から新年へと、このところ言挙げのペースも乱れ勝ちだったが、心機一転、このあたりで取り…

山茶花匂ふ笠のこがらし

―四方のたより― 五十歩百歩、されど‥歳を重ねるごとに涙腺が弛む、なにかにつけて涙もろくなるというのは、どうやら当を得たことのようだ。新しい年が明けたというに、新聞を見てもTVのNewsを見ても、どうにも暗い話題ばかりが眼につく昨今のご時世だが、そ…

水干を秀句の聖わかやかに

―表彰の森― 書の森に紛れ込んで特別陳列に版画家の「棟方志功の書」を掲げた毎日現代書・関西代表作家展を観るべく近鉄阿倍野店に出かけた。会場は9階のアート館だが、此処に足を運ぶのはいったい何年ぶりだろうか、何だったか芝居を観に来たのではなかった…

春のしらすの雪はきをよぶ

―四方のたより― 年詞献上 遅まきながら、年頭所感として予期されたこととはいえ 世界同時不況で景気は視界ゼロにもひとしき様相 海の向こうでは Changeとばかり、New Leaderのかけ声 いささかなりと雄々しく響けど 此の国の政に君臨する者たちには 先見もな…