2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

乞食の蓑をもらふしのゝめ

INFORMATION 林田鉄のひとり語り「うしろすがたの山頭火」―四方のたより― 音波舎提供のCommon Café Liveいよいよ本番前日となってしまった。 とかく公演の準備などというものは演ずること以外に為すべきことが多すぎて、毎度のことながら近づくにつれ役者を…

骨を見て坐に泪ぐみうちかへり

INFORMATION 林田鉄のひとり語り「うしろすがたの山頭火」―表象の森― 近代文学、その人と作品 -6- 吉本隆明「日本近代文学の名作」を読む。・萩原朔太郎と「月に吠える」 朔太郎の詩は、近代詩と現代詩の分かれ目に位置する。朔太郎によって現代詩の道は開か…

籠輿ゆるす木瓜の山あい

INFORMATION 林田鉄のひとり語り「うしろすがたの山頭火」―四方のたより― 転一歩たるかどうやら今度の山頭火上演-29、30日-は、私の役者人生、といっても一方で舞踊家であり、また劇活動においても概ね指導的立場に居たものだから実際の役者経験はずいぶんと…

たび衣笛に落花を打払ひ

INFORMATION 林田鉄のひとり語り「うしろすがたの山頭火」―四方のたより― Dance Boxの行方大谷燠率いるDance Boxの活動が、大阪から神戸へと、その比重を移しつつある。 震災復興の新しいまちづくりとして、文化創造の拠点づくりにも力を入れる新長田地区に…

我月出よ身はおぼろなる

INFORMATION 林田鉄のひとり語り「うしろすがたの山頭火」―四方のたより― うれしい便り -2-「山頭火」公演案内にともない、ちょっぴりうれしい便りがつづく。「うしろすがたの山頭火」−今回はどういう訳か、すぐに観てみたいと思いました。 かつての演劇仲間…

江を近く独楽庵と世を捨て

INFORMATION 林田鉄のひとり語り「うしろすがたの山頭火」―世間虚仮― アレルギー性喘息に朗報かアレルギー性喘息など気道過敏症の原因となる細胞を、理化学研究所がマウス実験で突き止めた、という。肺に多く分布するNKT細胞-ナチュラルキラーT細胞-にだけ出…

麻かりといふ哥の集あむ

INFORMATION 林田鉄のひとり語り「うしろすがたの山頭火」―四方のたより― うれしい便り先週は「山頭火」公演の案内送付と、会場のMULASIA近く、西区や港区に在住する知人らを訪ね歩くのをもっぱらとしたため、他のことはほとんど手につかずといった体だった…

なつふかき山橘にさくら見ん

INFORMATION 林田鉄のひとり語り「うしろすがたの山頭火」―表象の森― 近代文学、その人と作品 -5- 吉本隆明「日本近代文学の名作」を読む。・折口信夫と「日琉語族論」 西欧的な言語年代学によると、7000年前頃まで遡れば日本-本土-語と琉球語は同じ所に行き…

庭に木曾作るこひの薄衣

INFORMATION 林田鉄のひとり語り「うしろすがたの山頭火」―表象の森― 近代文学、その人と作品 -5-吉本隆明「日本近代文学の名作」を読む。・太宰治と「斜陽」 太宰治の作品が現在でもよく読まれ続けているのは、やさしい言葉で書かれているように見えて、本…

雉追ひに烏帽子の女五三十

INFORMATION 林田鉄のひとり語り「うしろすがたの山頭火」―世間虚仮― 阿呆か、定額給付金をめぐる迷走劇このところ私自身は、山頭火公演の案内書きに昼も夜もないありさまなのだが、 世界金融の崩壊の渦中にあって、この国の政府首脳たちは、就任早々の麻生…

茶に糸遊をそむる風の香

INFORMATION 林田鉄のひとり語り「うしろすがたの山頭火」―四方のたより― 同い年対談 in いたみネパールの岸本学校を支える「きしもと学舎の会」に新しい支援の輪が生まれようとしている。昨日の午後、車イスの岸本康弘を車に乗せてJR伊丹駅前のAI・HALL横の…

寂として椿の花の落る音

INFORMATION 林田鉄のひとり語り「うしろすがたの山頭火」秋も深まりゆくころ 大阪にてはひさかたぶりの 林田鉄のひとり語り「うしろすがたの山頭火」 公演ご案内とともに ――― 「もりもりもりあがる雲へあゆむ」と最期の一句を遺し 行乞放浪の俳人山頭火が、…

漸くはれて富士みゆる寺

INFORMATION 林田鉄のひとり語り「うしろすがたの山頭火」―表象の森― 近代文学、その人と作品 -5-吉本隆明「日本近代文学の名作」を読む。・谷崎潤一郎と「細雪」 大阪船場の旧家に生まれた四人姉妹を描いたこの小説の構想は、谷崎自身現代語訳をしている「…

秋のころ旅の御連歌いとかりに

INFORMATION 林田鉄のひとり語り「うしろすがたの山頭火」昨夜遅くから、このたびの山頭火上演のための、挨拶文づくりに着手、苦吟したが、漸く昼時前に成った。この一週間ほど早くせねばと些か焦り気味だったから、とりあえずやれやれだ。―表象の森― 近代文…

酌とる童蘭切にいで

INFORMATION 林田鉄のひとり語り「うしろすがたの山頭火」―表象の森― 日月山水図を観る天野山金剛寺に伝わる作者不詳の名品「日月山水屏風図」5月5日と昨日-11月3日-の二日のみ特別公開されるというこの名画を拝すべく、昼前からKAORUKOを連れて出かけた。途…

音もなき具足に月のうすうすと

INFORMATION 林田鉄のひとり語り「うしろすがたの山頭火」―世間虚仮― とうとう御陀仏か、ゆびとま?一昨日-10/31-の夕刻から、突然アクセスできなくなった「ゆびとま」と「Echo!」 Siteには「臨時メンテナンス中です。2008/10/31〜未定。進捗に変化があり次…