2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

さびしさや思ひ弱ると月見れば‥‥

−世間虚仮− 秋近けれど‥‥今日から明日、久しぶりの雨模様でやっと秋らしくしのぎやすくなった。昨日までのように下着一枚の格好で窓を開け放していると肌寒いほど。このまま一気に秋本番となって欲しいものだが、来週もまた残暑へと戻るらしい。 <同窓会近…

から衣裾野の庵の旅まくら‥‥

生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)作者: 福岡伸一出版社/メーカー: 講談社発売日: 2007/05/18メディア: 新書購入: 56人 クリック: 1,487回この商品を含むブログ (1107件) を見る −表象の森− 生物と無生物のあいだ今年5月に出版されたちまち多刷を重ねる…

雁の来る峯の松風身にしみて‥‥

−四方のたより− Dinner Showの夜もうずいぶん前から些か関わりのある歌い手松浦ゆみのディナーショーが弁天町オークのホテル大阪ベイタワーであったので、昨夜は連れ合いも幼な児もご同伴で、日頃の私などには不似合いの時ならぬ賑やかにて華麗なる(?)一夜…

わたのはら八重の潮路に飛ぶ雁の‥‥

−世間虚仮− いやはや‥‥国会議員票と都道府県連票(総数528票)で争われた自民党総裁選は、福田康夫330票、麻生太郎197票で、8つもの各派閥の領袖が支持に回った福田康夫が下馬評通り新総裁に。明日(25日)にも首班指名を受けて福田内閣誕生となるが、騒動の元凶…

古畑の岨の立木にゐる鳩の‥‥

−表象の森− 忘れられた日本人民俗学の泰斗宮本常一は、日本常民文化研究所にあって戦中から戦後の高度成長期まで全国各地をフィールドワーク、貴重かつ膨大な記録を残した。本書はその代表的な古典的名著。 俳優の坂本長利が一人芝居で演じてよく知られた「…

秋風に山吹の瀬のなるなべに‥‥

−世間虚仮− 安部首相脱税疑惑と独裁者たちの闇の財産突然の辞任劇で敵前逃亡、今も慶応病院に入院したままの安部首相の相続税脱税疑惑は、グレーゾーンとはいえどうやら黒とは断じきれぬもののようだ。 直かに週刊現代の当該記事にあたったわけではないがそ…

今朝の朝明雁が音聞きつ春日山‥‥

−四方のたより− 再び、中原喜郎展へ9月も下旬にさしかかろうというのに日中の蒸し暑さはどうにもたまらない。 地球温暖化による異常気象もここに至っては疑いえぬ厳然たる事実かとみえる。 その残暑のなか、昨日(17日)は再び中原喜郎兄氏の遺作展も最終日と…

まどろひて思ひも果てぬ夢路より‥‥

−世間虚仮− テロ特措法の本名?夏バテゆえか昼輭の残暑は身に堪えるし、夜は夜でこのところよく眠る。 15日の土曜日、京都のアルティホールへとフェス応募の書類を持参、クルマでトンボ返りに所要時間5時間半、年がゆくとこういうのが思いのほか身体に堪える…

露深きあはれを思へきりぎりす‥‥

−四方のたより− 中原喜郎兄よ!中原喜郎兄氏の遺作展にて添えられた作品目録の小紙に、「ごあいさつ」と題された絹代夫人の簡潔にて胸を打つ一文がある。 ここに兄氏を偲ぶよすがとして之を引いておきたい。「大阪空襲でおふくろに背負われ、炎の中を逃げた…

露深きあはれを思へきりぎりす‥‥

−世間虚仮− 殿、ご乱心!とうとう安部首相はご乱心、突然の辞任表明に日本中ばかりか世界をも驚かせているとんだお騒がせ君だ。 与謝野官房長官が「健康に大きな不安を抱えており、これが最大の原因」と所感を述べていたが、以前から安部晋三は厚労相指定の…

ゆく秋に底なる影もとどまらず‥‥

−四方のたより− 我ら何処より来たりて昨年12月急逝した畏兄ともいうべき中原喜郎氏の遺作展が、昨日(9.11)幕を開けた。 会場は彼が生前毎年のようにこの時期に個展を開催してきた滋賀県立近代美術館。初日とて、梶野哲さんはじめ市岡美術部OBの顔馴染み連も…

わりなしや露のよすがを尋ね来て‥‥

−表象の森− その名はKOKORO: 胡紅侶偶々、中国舞踊を観る機会を得た。 昨日は連れ合いが休日出勤とて、幼な児連れの私は常よりもゆっくりとメンバーの待つ稽古場へ出かけたのだが、それもまたいつものごとく昼過ぎには終えてみれば、はてその後の時間潰しの…

あづま路の夜半のながめを語らなむ‥‥

−表象の森− 三木清の獄死高見順の「敗戦日記」に、10月1日付冒頭、 「三木清が獄死した。殺されたのだ!」と記されている。 はて、三木清の獄死は戦後すぐのことであったのか、てっきり戦時中のことだとばかり思っていたが、と気にかかり少しく調べてみた。…

消えかへり心ひとつの下萩に‥‥

−表象の森− 「敗戦日記」高見順「敗戦日記」読了。 昭和20年の1月1日から終戦の詔勅を経て12月31日までの、中村真一郎に「書き魔」とまで言わしめた文人の戦時下の日々を執拗なまでに書き続けた日記。 おもしろかった。敗戦間近の極限に追いつめられた日本と…

さらでだにあやしきほどの夕暮に‥‥

−世間虚仮− パキスタンの高速道路崩落3日前の新聞だったか、小さな囲み記事だが、パキスタンのカラチでこの8月に開通したばかりの高速道路が崩落するという事故が報じられていた。 記事の伝えるところでは、少なくとも5人が死亡、10人以上が重傷で、なお生き…

大比叡やかたぶく月の木の間より‥‥

カラマーゾフの兄弟1 (光文社古典新訳文庫)作者: ドストエフスキー,亀山郁夫出版社/メーカー: 光文社発売日: 2006/09/07メディア: 文庫購入: 29人 クリック: 257回この商品を含むブログ (468件) を見る−表象の森− カラマーゾフ光文社の古典文庫シリーズで出…