2005-09-01から1ヶ月間の記事一覧

歩きつづける彼岸花咲きつづける

<風聞往来> moonbaseさんの「阪神優勝と楽天の黒字に見る野球経営」にトラックバックしています。 <岡田阪神優勝−黄金期の幕開け。‥‥デモ、ネ?> 成程、甲子園球場での優勝は格別なものだった。 一昨年の優勝も甲子園での胴上げだったが、 ディゲームの…

ぶらさがつている烏瓜は二つ

<古今東西−書畫往還> <愛は生物学的な事実− D.モリス「ふれあい−愛のコミュニケーション」> 昔、動物行動学者デズモンド・モリスの「裸のサル」を読んだのはいつのことだったか。おそらく30年くらいは遡るのだろう。このほど些か気まぐれを起こして同じ…

水に雲かげもおちつかせないものがある

<日々余話><Viva! Campオフin 岡山−二次報告> 先の19日、岡山県「たけべの森」キャンプ場で催された、 エコー仲間の西風さん流のアウトドア世界に愉しく遊ばせていただいたことについては20日付で紹介したが、 その折の写真を同じく参加していたNaoさん…

松風すずしく人も食べ馬も食べ

<芸能考−或は−芸談>−03 <盆踊りと口説−くどき> 儀式化、行事化した念仏踊りは中世・近世を経て大規模となり、祖霊供養や精霊送りの「大念仏」と呼ばれるようになるが、いつしかその合い間には盆踊りをともなうようになる。より娯楽的な要素の挿入である…

百舌鳥啼いて身の捨てどころなし

<古今東西−書畫往還> <ことばあそびうた−生と死のマンダラ図> いちのいのちはちりまする にいのいのちはにげまする さんのいのちはさんざんで よんのいのちはよっぱらい ごうのいのちはごうよくで ろくのいのちはろくでなし しちのいのちはしちにいれ は…

まことお彼岸入りの彼岸花

<身体・表象> −12 <芭蕉、蕪村、一茶の三様態> 加藤楸邨氏は著書「一茶集句」のなかで、芭蕉、蕪村、一茶の句の世界を対照して、詩人の発想を三つの型に分類している。 芭蕉には「滲透」型、蕪村には「構成」型、そして一茶には「反射」型とそれぞれ冠し…

れいろうとして水鳥はつるむ

<日々余話> <西風さん流のアウトドア世界満喫> エコーで知り合った西風さんが主体となってお友達同士が寄り合ったアウトドア会が18・19日の両日、岡山県建部町にあるたけべの森にて1泊2日の日程で行われた。 私も企画段階からお誘いを戴いていたのだが、…

うしろから月のかげする水をわたる

<古今東西−書畫往還> <歴史に隠れた地下茎−「阿片王−満州の夜と霧」> ノンフィクション、資料とそれに基づく取材や調査、さらには推理を絡ませながら歴史の裏面によく肉薄した力作といえる。 満州の夜と霧とでもいうべき深い闇に溶け込んで容易に姿を見…

いつも一人で赤とんぼ

「四方館 Dance Performance」 <言の葉の記> <爽やか−澄む> やっと秋らしくなってきた。 昼下がり暑気はのこるものの朝夕の風は爽やか、 晴れた空の大気は清澄さを増してきた。 春は「麗らか−うららか」「長閑−のどか」に対し 秋は「爽か−さわやか」「澄…

秋となつた雑草にすわる

「四方館 Dance Performance」 <日々余話> <エコログ一周年の記念日> 昨年の今日、9月15日にエコログをはじめた。 一周年の記念日を無事迎えたわけだ。 因みに、ココログに併載をはじめたのは遅れること一週間、9月22日となっており、 gooには10月26日、…

へうへうとして水を味ふ

「四方館 Dance Performance」 <日々余話> <我が家のご用達温泉> 昨日、久しぶりに我が家の御用達温泉、神戸市灘区の「灘温泉」へと足を運んだ。 30℃あまりの源泉風呂とよく工夫された4種のジャクジーもありがたいが、特筆ものは直径3/4分(2cm)管ほどの…

「四方館−DancePerformance」 <日々余話> <戦後60年、9.11の選択は?> 9月11日、小泉流郵政解散による総選挙の投票日である。 すでに陽はとっぷりと落ちきっている。 やがてTV各局はとりどりの仕方で選挙速報をはじめるだろう。 下馬評では、参院で自民…

地図一枚捨てゝ心かろく去る

<身体・表象> −11 <菅谷規矩雄の「詩的リズム ――音数律に関するノート」からのメモ−4> 「発生の原基」−承前 06、拍手−加速型リズム たとえば政治集会などでの拍手は、発言に賛同するものの数だけ、まず自由なる主観として、いっせいに、且つてんでに発せ…

とんぼにとんぼがひなたぼつこ

<四方の風だより> <ダンス・パフォーマンス予告、中原喜郎個展にて> 昨年につづいて今年も 滋賀県立近代美術館にて開催される 日本画家、中原喜郎氏の個展において 四方館のダンス・パフォーマンスを行なう。 個展開催は来週、9月13日(火)から19日(祝)ま…

風の中声はりあげて南無観世音菩薩

<身体・表象> −10 <菅谷規矩雄の「詩的リズム ――音数律に関するノート」からのメモ−3> 「発生の原基」 01、前=言語あるいは場面 吉本隆明が韻律の本質にふれて、言語の条件の底辺に想定した<非言語時代の感覚的母斑>に対応するものを、現存における非…

年とれば故郷こひしいつくつくぼうし

<四方の風だより> <小劇場、芝居小屋をつくろう> 9月4日、K師の三回忌に集う会が夫人主催の形で行なわれた。 奈良学園前の稽古場にて午後1時に5分ほど遅れたが、なんとか開始には間に合った。 大勢すぎる、6間×7間の稽古場に人、人があふれかえっている…

かさりこそり音させて鳴かぬ虫が来た

<世間虚仮><40兆円と40億円> MBS(TBS系)のニュース番組、ブロードキャスターを観ていたら、ハリケーン・カトリーナ被災で脱出できなかったニューオリンズ市民たちの、連邦政府による救援活動の立ち遅れに不平不満を爆発させている姿が映し出されていた。…

めつきりふえた白髪剃りおとす

<古今東西−書畫往還> <茂木健一郎「脳と仮想」が小林秀雄賞に> <クオリア>−意識のなかで立ち上がる、数量化できない微妙な質感−をキーワードに脳と心の関係を探究しつづけているという脳科学者、茂木健一郎の「脳と仮想」に本年の「小林秀雄賞」が与え…

ひとりで蚊にくはれてゐる

<世間虚仮> <水道の民営化がまねく悲劇> 些か旧聞に属するが、8月20日の土曜日の夜、偶々だがNHKでウォータークライシスという特番をしていたのを観た。シリーズ第1回は「狙われる水道水」と題されていた。 世界では水道事業の民営化が進められていると…