2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

たちどまれ野べの霞に言問はむ‥‥

−今日の独言− 枕を替えよう そろそろ枕を替えたくなった。 <歌詠みの世界>として塚本邦雄の「清唱千首」を引きながら、独り言として気まぐれに枕を書く形を採ったのは昨年の10月6日からで、昨日まで166稿と別稿が14稿と、ほぼ毎日のように綴ってきたが、ず…

匂ふより春は暮れゆく‥‥

−今日の独言− 吃又と浮世又兵衛浄瑠璃狂言「吃又(どもまた)」のモデルが「浮世又兵衛」こと江戸初期の絵師岩佐又兵衛だったとは思いもよらなかった。 岩佐又兵衛については先頃読んだ辻惟雄「奇想の系譜」にも「山中常盤絵巻」などが採り上げられ、その絢爛…

見てのみぞおどろかれぬる‥‥

−今日の独言− 象が来た日一説に今日は象の日だという。時は江戸期、徳川吉宗の享保14(1729)年のこの日、交趾国(現ベトナム)から日本に渡来した象が中御門天皇に披露され、さらには江戸へと運ばれ、翌5月27日には将軍吉宗に献上披露されたというが、日本に初…

ながむれば思ひやるべき方ぞなき‥‥

Information<Shihohkan Dance-Café>−四方のたより− Memo for Dance Café−表象する身体−舞踊性としての<身体−意識−表象>自分自身を見いだすこと、感覚と相即するもののうちに ゆすり・ふり−ゆり・ゆられカラダの壁−骨と関節からくる限界を知覚すること意…

花の上の暮れゆく空に響ききて‥‥

Information<Shihohkan Dance-Café>−今日の独言− 公序良俗 住友金属工業の女性差別訴訟が大阪高裁で和解の成立をみた。原告側の勝訴に等しい和解だ。これより先、住友電工と住友化学のにおいても同様趣旨の訴訟が同時進行され、すでに2年前に原告側の勝訴…

桜花散りぬる風のなごりには‥‥

Information<Shihohkan Dance-Café>−今日の独言− 法然忌のなぜ? 昨年の今日、JR西日本の福知山線脱線事故、惨劇の図像が想い起される。不慮の死に至った犠牲者と残された遺族たちの間は引き裂かれたままになお宙吊り状態であろうことを思えば、ただ黙する…

人は来ず誘ふ風だに音絶へて‥‥

Information<Shihohkan Dance-Café>−今日の独言− 殻を破る 無意識にある自分の固有の殻を意識化し、自身を未知の地平へと踏み込ませていくことは、非常に難しいことだし、なにがきっかけとなるかも決まった解がある訳でもない。 昨日の稽古での、ピアノの…

うつつには更にも言はじ桜花‥‥

Information<Shihohkan Dance-Café>−今日の独言− コゲラ展 昭和5年生れという小学校時代の恩師が、退職後の日々の徒然に手慰みとしているのが木版画だというのは、昨年の暮にお宅を訪ねた際に聞いたことだった。 今日が最終日だが、その毎日文化センター木…

おもひすてぬ草の宿りのはかなさも‥‥

Information<Shihohkan Dance-Café>−今日の独言− 官打チ「官打チ」とは、官位が器量以上に高くなると、かえって苦労したり、不運な目に遭ったりすることをいう。無論、迷信・迷妄の類に過ぎないであろうが、平安期や鎌倉期の宮廷では本気で信じられていた…

帰る雁いまはの心ありあけに‥‥

Information<Shihohkan Dance-Café>−今日の独言− 奈良散策昨日はポカポカ陽気に誘われて久しぶりに奈良へと出かけた。スコットランド国立美術館展を観るためだったのだが、会場の奈良県立美術館は平日だというのにかなりの人出だった。といっても大半は婦…

風かよふ寝覚の袖の花の香に‥‥

Information<Shihohkan Dance-Café> −今日の独言− 一茶、喜びも悲しみも 這へ笑へ二つになるぞ今朝からは文政2(1819)年、「おらが春」所収。前書に「こぞの五月生れたる娘に一人前の雑煮膳を据ゑて」とあり元旦の句。一茶はすでに57歳、老いたる親のまだい…

花の色をうつしとどめよ鏡山‥‥

Information<Shihohkan Dance-Café>−今日の独言− 言文一致 言文一致の運動は、明治19(1886)年に国語学者物集高見がその著書「言文一致」での提唱を始まりとされる。二葉亭四迷が「浮雲」(明治20年発表)において、三遊亭円朝の落語を口演筆記したものを参考…

吉野山こずゑの花を見し日より‥‥

Information<Shihohkan Dance-Café>−今日の独言− 相承の心 芭蕉去ってそののちいまだ年暮れず 蕪村「名利の街にはしり貪欲の海におぼれて、かぎりある身をくるしむ。わきてくれゆく年の夜のありさまなどは、いふべくもあらずいとうたてきに、人の門たゝき…

春はいかに契りおきてか‥‥

Information<Shihohkan Dance-Café>−今日の独言− 愛国百人一首 身はたとひ武蔵の野辺に朽ちぬとも留置かまし大和魂 吉田松陰 太平洋戦争のさなか、小倉百人一首に擬して「愛国百人一首」なるものが作られていたというが、吉田松陰の一首もこれに選集された…

よしさらば散るまでは見じ‥‥

Information<Shihohkan Dance-Café>−今日の独言− ネットで登記申請昨年からだったか、確定申告が国税庁のホームページからオンラインで申告できるようになっていたのは知っていたが、所要あって法務局のホームページを覗いてみたら、法人の変更登記や不動…

今は咲け深山がくれの遅桜‥‥

Information<Shihohkan Dance-Café>−今日の独言− 金子みすず 眼下に見える桜、真向かいの小学校の正門横にそれはあるのだが、その桜も昨日今日と一気に葉桜に変わりつつある。花の見頃は雨にも祟られて駆け抜けてしまったようだ。 昨日といえば、1903(明治…

この世には忘れぬ春のおもかげよ‥‥

Information<Shihohkan Dance-Café>−今日の独言− 毛馬の水門、花の下にて饗宴の舞今年の造幣局の桜の通り抜けは12日からだが、その大阪造幣局の東を流れる大川の桜並木を上流へと上っていくと、まず東岸に桜之宮公園が連なり、さらに上流には川を挟むよう…

面影のかすめる月ぞ宿りける‥‥

Information「Shihohkan Dance−Café」−今日の独言− 借本がイッパイ 先日(4/3付)触れた辻惟雄「奇想の系譜」は文庫版で読んだのだが、なにしろ図版の多いことゆえ文庫体裁では些かさびしい。因って初版本を図書館から借りることにした。遠い記憶の「絵金」に…

月やあらぬ春や昔の春ならぬ‥‥

Information「Shihohkan Dance−Café」 −今日の独言− 放哉忌今日は放哉忌。 大正15年4月7日、癒着姓肋膜炎から肺結核を患った尾崎放哉は、小豆島の南郷庵にて41歳の若さで死んだ。放哉もまた酒に溺れ自棄と破綻を重ねた、生き急ぎ死に急いだ生涯だった。萩原…

入相の声する山の陰暮れて‥‥

Information「Shihohkan Dance−Café」 −四方のたより− 願わくば花の下にて 願わくば花の下にて、浮かれ舞をばしてみしょうぞ、と デカルコ・マリィとその仲間たちが、9日の日曜日、毛馬の水門−閘門跡地−界隈に出没する。 もちろん仲間内の花見もかねてのこと…

さてもなほ花にそむけぬ影なれや‥‥

Information「Shihohkan Dance−Café」 −今日の独言− 統一地方選挙 昭和22(1947)年のこの日、新憲法施行を前に、第1回統一地方選挙が実施された。以来4年に一度、これまで15回行われ、来年の4月に16回目を迎えることになるわけだが、戦後60年余も経るうちに「…

深き夜を花と月とにあかしつつ‥‥

Information「Shihohkan Dance−Café」−今日の独言− もう満開宣言 数日前に開花宣言を聞いたかと思えば、今日のバカ陽気に大阪は突然の満開宣言。おまけに夕刻からは雨しきりだ。なんとも気忙しい天候が続いて桜便りもめまぐるしい。今度の日曜日は花の回廊の…

みのむしもしづくする春がきたぞな

奇想の系譜 (ちくま学芸文庫)作者: 辻惟雄出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2004/09/09メディア: 文庫購入: 6人 クリック: 82回この商品を含むブログ (105件) を見る<古今東西−書畫往還> 辻惟雄の「奇想の系譜」 本書の初版が刊行された1970(S45)年当時、…

春来れば空に乱るる糸遊を‥‥

Information「Shihohkan Dance−Café」 −今日の独言− すっぽんの鳴き声? 一茶の句にこんなのがあった。 「すつぽんも時や作らん春の月」 「おらが春」所収の文政2年の作、前書に「水江春色」と。 亀やすっぽんが鶏のように時を告げて鳴こうというのか、人を…

春の野にすみれ摘みにと‥‥

Information「Shihohkan Dance−Café」 −今日の独言− 図書記念日今日4月2日は図書記念日だそうな。その由来は、明治5(1872)年のこの日に4月2日に、東京・湯島に日本初の官立公共図書館として東京書籍館が開設されたことによるらしい。 図書館の思い出といえ…

巨勢山のつらつら椿つらつらに‥‥

−四方のたより− Dance Caféは4/27'06年のダンス・カフェvol.1は4月27日(木)と決まった。 今回はWork-Shop風にしようということに、 したがって、Improvisation AtoZ、 見るもよし、動くもよし。 どちらの立場からでも愉しんで貰いたいという訳だ。 以下、開…