2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

梅の花あかぬ色香もむかしにて‥‥

−今日の独言− ギリヤーク尼ヶ崎と‥‥大道芸人として日本国内だけでなく世界各国も遍歴した孤高の舞踊家ギリヤーク尼ヶ崎が、その若かりし頃、邦正美に舞踊を学んだという事実は意外性に富んでいてまことに興味深いものがある。 邦正美とはわが師・神澤和夫の…

ひさかたの月夜を清み梅の花‥‥

−今日の独言− 母と娘、それぞれ4歳のKは、一昨日、日々世話になっている保育園の生活発見会、いうならば昔の学芸会で、ようやく呪縛型緊張の壁を破った。 人見知りのやや過剰なKは、これまでこの手の催しでは、いざ本番となると一度も普段の稽古どおりにやれ…

梅が香におどろかれつつ‥‥

−今日の独言− 奇妙な集まり昨夜は市岡高校OB美術展の打上げ会。 例年のことだが、まずは午後3時頃から会場の現代画廊に出品者が三々五々集って搬出までの時間を懇親会よろしく歓談する。集ったメンバーは17期が他を圧倒して多い。やはりこの会の精神的な紐帯…

梅の花にほひをうつす袖のうへに‥‥

−今日の独言− 「むめ」と「うめ」ぐっと冷え込むかと思えば、今日は気温も14℃まであがり、蕾も一気にほころぶほどの春の陽気だ。今日と明日で各地の梅だよりもぐんと加速するだろう。天満宮の梅は和歌山の南部梅林と同じく七分咲きとか。 ところで、歳時記な…

ものおもへば心の春も知らぬ身に‥‥

Infomation<奥村旭翠とびわの会> −今日の独言− 筑前琵琶はいかが 例年春の訪れを告げるように「奥村旭翠とびわの会」の演奏会が催される。 今年は明後日(2/26)の日曜日、会場はいつものごとく日本橋の国立文楽劇場小ホール。 筑前琵琶の奥村旭翠一門会と…

思ふどちそことも知らず行き暮れぬ‥‥

Information<2006 市岡高校OB美術展> 2/19 Sun〜2/25 Sat 於/現代画廊・現代クラフトギャラリー −今日の独言− ナンダヨ、コレ?国会議員の国庫負担率2/3というお手盛りの特権的な議員共済年金の廃止論が、昨年から巷間では喧しいほど議論の俎上に上っ…

谷に残るこぞの雪げの‥‥

Information<2006 市岡高校OB美術展> 2/19 Sun〜2/25 Sat 於/現代画廊・現代クラフトギャラリー −今日の独言− H.ホルン振付「ラーケンハル」を観てドイツ・ダンスの新しい世代という触れ込みで、アルティ・ブヨウ・フェスの特別公演があった。ご招待い…

春の夜のかぎりなるべしあひにあひて‥‥

Information<2006 市岡高校OB美術展> 2/19 Sun〜2/25 Sat 於/現代画廊・現代クラフトギャラリー −今日の独言− 私の作業仮説これを書きつつあるいま、私の横では連れ合いが筑前琵琶の弾き語りを一心にしている。近く一門の年に一度のおさらい会ともいう…

難波潟まだうら若き葦の葉を‥‥

Information<2006 市岡高校OB美術展> 2/19 Sun〜2/25 Sat 於/現代画廊・現代クラフトギャラリー −今日の独言− 承前「市岡OB美術展」−梶野さんあれこれ昨日はいつもの稽古のあと、夕刻近くになってから現代画廊へ行って、一日遅れの出品設営をした。会場…

雪のうちに春は来にけり‥‥

Information<2006 市岡高校OB美術展> 2/19 Sun〜2/25 Sat 於/現代画廊・現代クラフトギャラリー −今日の独言− 市岡のOB美術展‘98年、辻正宏一周忌の追悼企画からはじまった市岡高校OB美術展も、回を重ねて今年は8回目となるのだろうか。 とっくに人生の…

薄き濃き野べのみどりの若草に‥‥

−今日の独言− 芭蕉と一茶 和歌には本歌取りがあるが、俳句の場合も本歌取りに似て、先達の句の俤に発想を得て、寄り添いつつも転じるというか、趣向を変えてその人なりの新味を出している。 一茶について加藤楸邨の「一茶秀句」を読んでいると、芭蕉の句を本…

握りしめる手に手のあかぎれ

Shihohkan HPへLink ALTI BUYOH FESTIVAL 2006 in Kyoto <辛口評−3> −第3夜− 2/12 Sun ◇The Wheel of Life −small tales,inspired by “ZEN” −25分 −Oginos&CORE−兵庫 構成・演出・振付・音楽・照明Plan:荻野祐史 出演:鈴木桂 東良沙恵 上川未友 窪田郁音…

石ばしる垂水の上のさ蕨の‥‥

−今日の独言− 脳内汚染 丁度1ヶ月前、大いに惹かれる書評を読んだ。毎日新聞1/15付「今週の本棚」、鹿島茂氏評の「脳内汚染」。 著者岡田尊司は精神科医だが、医療少年院勤務というから、多発する少年犯罪の苛酷な実態をまさに丸ごと受け止めている存在とい…

春の色を飛火の野守たづぬれど‥‥

−今日の独言− 寒心 どの局だったか朝のワイドショーで、バレンタインデーは煩わしく迷惑派が圧倒的に多いというアンケートを紹介していた。ホワイトデーのお返し習慣も同様に煩わしいと考えているのが大多数、と。 それでも巷ではここぞとばかり、美装された…

御飯のうまさほろほろこぼれ

Shihohkan HPへLinkALTI BUYOH FESTIVAL 2006 in Kyoto <辛口評−2>−第2夜− 2/11 Sat ◇片むすび−幽色の気配− −23分 Idumi Dance Company−大阪 作・構成・振付:山田いづみ 演出:西村文晴 音楽:梅木陽子 出演:山田いづみ 梅木陽子 Message 片むすびはグッ…

 風のなか米もらひに行く

Shihohkan HPへLink アルティ・ブヨウ・フェスティバルの公募公演シリーズの三日間が昨夜無事終了した。 前回2004年開催と同様に、全演目を客席から観るという苦行にも似た喜悦?を自分に課した。決して私だけではないと思うが、よほどのことがないかぎり他…

ほのぼのと春こそ空に来にけらし‥‥

Information−Aliti Buyoh Festival 2006−−今日の独言− Alti Buyoh Fes. 第3夜 昨夕の京都は少し冷え込んでいた。車を京都御所の駐車場へ入れて、外に出たら冷気に包まれ、一瞬ブルッときた。 初日は5作品、二日目は6作品、そしてこの夜は5作品。前回の一昨年…

夕月夜おぼつかなきを雲間より‥‥

Information−Aliti Buyoh Festival 2006−−今日の独言− Alti Buyoh Fes. 第2夜 少し寒気が緩んだか、夕暮れ時の京都も底冷えの感はない。 Alti Buyoh Fes.第2夜のプログラムは6作品各々形式に特徴もありバラエティに富んだ内容で結果オーライ。 トリとなった…

わが背子を大和へやるとさ夜ふけて‥‥

Information−Aliti Buyoh Festival 2006−−今日の独言− Alti Buyoh Fes. 第1夜 夕刻近く単身京都へ。アルティ・ブヨウ・フェスの第1夜を観る。客席の淋しいのが明日は我が身かといささか気にかかる。 傾向も異なる5つのグループの作品を観るのは、いつものこ…

暮れにけり天飛ぶ雲の往き来にも‥‥

Information−Aliti Buyoh Festival 2006−−今日の独言− 嗅覚と記憶 嗅覚を刺激すれば記憶が鮮明に蘇らせることができるという。 人はだれでも、視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚の五感を介し、なんらかの刺激をきっかけに、ふと遠い過去の記憶をまざまざと蘇らせ…

宵の間にほのかに人を三日月の‥‥

Information−Aliti Buyoh Festival 2006−−今日の独言− 景気回復と雇用破壊 少し古くなるが、毎日新聞1月15日付今週の本棚に、鹿嶋敬著「雇用破壊−非正社員という生き方」を紹介した中村達也氏の書評に、ずいぶん肯かせてくれるものが多かったので書き留め…

雪もまだたえだえまよふ‥‥

Information−Aliti Buyoh Festival 2006−−今日の独言− Rehearsal 昨日(2/7)は、11日に迫ったアルティ・ブヨウ・フェス出演のリハーサル。阪神高速・名神を乗り継いで午後3時半、烏丸通に面した御所西横の京都府民ホールに着。 二年前とは違って楽屋は地下一…

とけのこる石間の春の朝氷‥‥

Information−Aliti Buyoh Festival 2006−−今日の独言− 合縁奇縁なりや 昨夕は、石田博個展のOpeningPartyにと出かける。 ひさしぶりに覗いたマサゴ画廊は、アレ、こんなに細長く狭い空間だったかと、感を狂わせられた。それほどに、壁面には絵画、テーブルに…

春も見る氷室のわたり気を寒み‥‥

Information−Aliti Buyoh Festival 2006−−今日の独言− 強制退去と国際バラ会議・緑化フェア 大阪市が靱公園と大阪城公園のホームレスたちに強制退去を実施したのは先週の月曜日(1/30)だった。行政代執行法に基づいてのことだから、無論合法的処置ではある。…

冬の夢のおどろきはつる曙に‥‥

Information−Aliti Buyoh Festival 2006−−今日の独言− 石田博、絵と陶器の個展 陶芸家であり画家でもありつづける石田博が「大自然を臨書する」と銘打った個展をする。 来週の月曜(2/6)から11日(祝)まで、大阪は西天満、裁判所西横のマサゴ画廊にて。 彼と…

月もいかに須磨の関守ながむらむ‥‥

Information−Aliti Buyoh Festival 2006−−今日の独言− 禰舞多−ねぶた 東北を旅したのはもう何年も前のこと。都合3回行ったがいずれも夏の旅。 下北半島の恐山から津軽の青森へと移動して、棟方志功の美術館を観て、ねぶた会館へも立ち寄った。ねぶた祭りは残…

名にし負はばいざ言問はむ‥‥

Information−Aliti Buyoh Festival 2006−−今日の独言− オドロイテモ ひさしぶりに棟方志功の言葉を引く。アイシテモ、あいしきれない オドロイテモ、おどろききれない ヨロコンデモ、よろこびきれない カナシンデモ、かなしみきれない それが板画です ――棟方…