―四方のたより―<日暦詩句>-19 ぼくたちは自分の脂で煮つめられ 自分の脂に浮いていた 眼をあけたまま 錫びきの罐に密閉されて―― 何の音もきこえなかった或る日 ぼくたちは解放された そして 途方もなく巨きい屋敷の塀の外へ 空罐は抛り出された だが その…
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