巨勢山のつらつら椿つらつらに‥‥

Dancecafe060427outline

−四方のたより− Dance Caféは4/27

'06年のダンス・カフェvol.1は4月27日(木)と決まった。
今回はWork-Shop風にしようということに、
したがって、Improvisation AtoZ、
見るもよし、動くもよし。
どちらの立場からでも愉しんで貰いたいという訳だ。
以下、開催要領。

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四方館 Dance Café
in COCOROOM Festivalgate 4F
Date 4.27 (Thu) 19:00 start
1coin (500) & 1drink (500)

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<Improvisation AtoZ>
見るもよし、動くもよし。
Shihohkan Method Work-Shop

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Improvisation-即興-を
個有の新しい表現回路として身につけるには
いくつもの階梯を経なければならない。
Improvisation AtoZ では
表象としての<心−身>の位相を往還しながら
さまざまな経験として鮮やかに記憶されるだろう。
立会者には、まさに、見るもよし動くもよし、のひとときとなる。

※ Work-Shop で
動きの実践希望者は当日18:30までに受付登録してください。

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−出演−
Dancer : Yuki Komine
     Junko Suenaga
     Aya Okabayashi
Pianist : Masahiko Sugitani
Coordinator : Tetsu Hayashida

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−問合せ・連絡先−
SHIHOHKAN Body-Work Institute
559-0012 Higashi-Kagaya 1-7-9-505,Suminoe-ku,Osaka-city
Tel&Fax 06-6683-8685 Mail alpha_net@nifty.com
URL http://homepage2.nifty.com/shihohkan/

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<歌詠みの世界−「清唱千首」塚本邦雄選より>

<春−36>
巨勢山のつらつら椿つらつらに見つつ思(しの)はな巨勢の春野を   坂門人足

万葉集、巻一、雑歌、大宝元年秋九月、太上天皇紀伊国に幸しし時の歌。
坂門人足(さかとのひとたり)は伝不詳、太上天皇とは持統のこと。
巨勢(こせ)は大和国の歌枕、現在の奈良県御所市吉野口あたり。
椿は現在のツバキとも山茶花とも。
邦雄曰く、持統帝行幸は秋で、眼前の椿は黒緑色の艶やかな樹林だが、心には真紅の花咲き匂う春景色。「つらつら椿つらつらに」の弾み響く音韻が、おのずから椿の照葉と、同時にエンジ色の点綴を連想させる楽しさは格別。人足の歌は万葉にこの一首のみだが、この椿の秀作を以って永遠に記念される、と。


 吾妹子を早見浜風大和なる吾を待つ椿吹かざるなゆめ   長皇子

万葉集、巻一、雑歌。
生年未詳−和銅8年(715)、天武第七皇子(第四皇子説も)、同母弟に弓削皇子
早見浜風−所在不詳だが、難波の住吉の浜か、足早に吹く浜風に早く会いたいの意を懸けている。吾が待つ椿−待つと松の掛詞から椿を吾妹子(おのが妻)へと寓意している。吹かざるなゆめ−二重の否定で、吹けと強勢。ゆめは決しての意味でさらに強調。
邦雄曰く、椿はすなわち妻、早見浜風の掛詞と、八代集の縁語・掛詞を先取りしたような、巧妙な言葉の脈絡が面白い。なによりも一点の紅の椿の印象は鮮明、と。


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