うぶすなの宮はお祭のかざり
―表象の森― <日暦詩句>-41
「他人の空」 飯島耕一
鳥たちが帰つて来た。
地の黒い割れ目をついばんだ。
見慣れない屋根の上を
上つたり下つたりした。
それは途方に暮れているように見えた。
空は石を食つたように頭をかかえている。
物思いにふけつている。
もう流れ出すこともなかつたので、
血は空に
他人のようにめぐつている。
<すべての戦いのおわり ?>
−飯島耕一詩集「他人の空」-S28-より
8月20日、やつと心機一転、秋空一碧。
初めてつくつくぼうしをきいた、つくつくぼうし、つくつくぼうし、こひしいなあ。
いよいよ身心一新だ、くよくよするな、けちけちするな、ただひとすぢをすすめ。
※表題句は8月4日付の句