2006-08-14から1日間の記事一覧

手にならす夏の扇と思へども‥‥

−表象の森− 金子光晴の関東大震災詩篇 金子光晴の初期詩篇に「東京哀傷詩篇」と名づけられた、大正12(1923)年9月1日の、関東大震災に遭ったときに綴った詩群がある。明治28(1895)年生れの金子光晴はこの年28歳。被災の後、西宮市に住む実妹の嫁ぎ先、河野密…