2008-07-09から1日間の記事一覧

山の青さをまともにみんな黙りたり

―山頭火の一句― 大正7年、夏の句であろう。 この年の6月、弟二郎が自殺した、縊死である。その遺書に 「内容に愚かなる不倖児は玖珂郡愛宕村-現岩国市-の山中に於て自殺す。 天は最早吾を助けず人亦吾輩を憐れまず。此れ皆身の足らざる所至らざる罪ならむ。…