2008-09-01から1日間の記事一覧

―山頭火の一句―句は大正14年の春。サキノは、すでに戸籍のうえでは他人となった山頭火を、一度は邪険に追い返したものの、以後行方知れずとなった彼が心配であった。大正13年ももう秋なかばであったろうか、雅楽多の店先に魂の抜けたように立つ彼の姿を見た…