この道しかしかない春の雪ふる

<風聞往来>

<む、む? トイレットペーパーの哲学書?>

トイレットペーパーに哲学書、東京の出版社が「出版」
ニュースの見出しに惹かれて覗いてみた。
読んでみると、仕掛け人は荒川修作氏とマドリン・ギンズ夫人のコンビだそうな。
荒川修作といえば、反芸術を標榜、60年代の前衛アーティスト。
以後、たえず現代美術をリードしてきた氏が、2003年の紫綬褒章を受章していたとは、ニュースを見逃したか記憶になかった。
近頃は「宿命反転都市」なる身体の知覚を呼び覚ます街づくりを提唱し
その作品行為は建築・環境のデザインにシフトしているらしい。
昨年9月に「建築の身体−人間を超えていくために」という書の出版が縁で
氏の発案から「トイレットブック」の出版?となつたらしい。
かの春秋社からの出版だから、決して洒落や戯れ事ではない本格的なものだ。
とはいえ、30メートルにも及ぶ長尺物に著作の全文を印刷することも叶わぬからと
抜粋要約の約3000字が、70センチ程の間隔で延々繰り返し印刷されているという。

参考までに、トイレットブックは2枚重ねで長さ30メートル。
1巻350円で東京・大阪・名古屋などの大型書店30店で販売中だそうな。


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