しぐれて反橋二つ渡る
・顔真卿「送裴将軍詩」部分
/石川九楊編「書の宇宙-№13」二玄社刊より
「材。剣舞/躍游雷。随」
「風榮且廻。/登高望/天山。白雲」
―山頭火の一句― 行乞記再び -05-
12月27日、晴后雨、市街行乞、太宰府参拝、同前。
9時から3時まで行乞、赤字がそうさせたのだ、随つて行乞相のよくないのはやむをえない、職業的だから。‥‥
太宰府天満宮の印象としては樟の老樹ぐらいだらう、さんざん雨に濡れて参拝して帰宿した。
宿の娘さん、親類の娘さん、若い行商人さん、近所の若衆さんが集まつて、歌かるたをやつてゐる、すつかりお正月気分だ、フレーフレー青春、下世話でいへば若い時は二度ない、出来るだけ若さをエンヂョイしたまへ。
※表題句は、同前、12月31日付記載の句