咲き残つたバラの赤さである

080209277

−表象の森− 筆蝕曼荼羅−明末連綿草

石川九楊編「書の宇宙-№18-それぞれの亡国・明末清初」二玄社刊より

・張瑞図「飲中八仙歌巻」部分

鋭い鋒の剣の乱舞、あるいは剃刀の舞いという趣き、緊張感溢れる張瑞図固有の筆触からなる明末連綿草。杜甫の飲中八仙歌を書いた名作-1627年-。
左右に拡張し縮退する横筆を主体とした、直線的な思い切りのよい力動から成立し、回転部が角立つ緊迫した姿態を晒している。連綿の字画化と、字画の連綿化が見られ、また時折、偏大旁小の大胆な構成を見せる。

19chyozuito

咽。焦墜/五斗方卓

20chyozuito

然。高談/雄辯驚


―山頭火の一句― 行乞記再び -15-
1月6日、晴、行程3里、神湊、隣船寺。

赤間町1時間、東郷町1時間行乞、それから水にそうて宗像神社へ参拝、こんなところにこんな官幣大社があることを知らない人が多い。

神木楢、石碑無量寿仏、木彫石彫の狛犬はよかつた。

水といつしよに歩いてゐさへすれば、おのづから神湊へ出た、俊和尚を訪ねる、不在、奥さんもお留守、それでもあがりこんで女中さん相手に話してゐるうちに奥さんだけは帰つて来られた。、遠慮なく泊る。

※表題句の外、2句を記す

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