投げ出した脚をいたはる

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  photo「宮古島にて」

<日々余話>


<蔵書目録を作ってみた‥‥>


ここ数週間のあいだ、折々の閑な時間を利用しながら、蔵書目録を作ってみた。
以前にも触れたことがあったが、15.6年前にほぼ2000冊ほどあった蔵書を、
十冊に満たない僅かなものを手許に残したのみで、すべて処分した経緯がある。
言うなれば、清水の舞台から飛び降りるほどの、私ごとの大きな転換があったということだ。
したがって現在の蔵書は、それ以後の十数年で、ぼつぼつと新たに手に入れてきたもので、
約1000冊と踏んでいたが、厳密には現時点で987冊だった。
これらを自分なりの分類で整理をすると以下の如くとなった。


1−文芸作品−詩・小説・短歌・俳句・古典 −183
2−評論−哲学・思想系  −176
3−評論−歴史・宗教・民俗系 −173
4−評論−文藝・芸術系  −177
5−評論−心理・精神・医療系 − 78
6−評論−自然科学系 − 21
7−評論−政治・経済・法律系 − 49
8−趣味実用系、その他  −103
9−辞書・事典類 − 27


自分ながら読書傾向に顕著な偏向を示しているものだとつくづく思いいたる。
さらに著者別の多いものを挙げると、
吉本隆明柄谷行人山頭火関連、網野善彦梅原猛塩野七生
と、その偏向ぶりはいよいよ際立ってくるのだが、
それでも、昔の読書傾向からすれば、間口はかなり広くなっているのだから善しとしなければなるまい。
この蔵書をほぼ6割がた通読したとして600冊ということは、
自分の年を考え、あと15年ほど同じようなペースで読んでいくとしても、たかがしれているものだ。
ならば、よほど精選して目的的にあらねばならないし、嘗て読んだものに幾たびも立ち返っていく作業も大事と心得ねばならないだろう。


今月の購入本
 赤坂憲雄「山の精神史−柳田国男の発生」 小学館ライブラリー
 E・W・サイードオリエンタリズム−上」 平凡社ライブラリー
 中川真平安京 音の宇宙−サウンドスケープへの旅」 平凡社ライブラリー
 E・フッサール「ブリタニカ草稿」 ちくま学芸文庫
 塚本邦雄十二神将変」 河出文庫
 田辺聖子「ひねくれ一茶」 講談社文庫


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