つくつくぼうし鳴いてつくつくぼうし

<世間虚仮>

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公明党冬柴幹事長民主党との連立の可能性に言及 (毎日新聞) - 7月27日23時55分更新 yahoo。



<足腰の弱体化がここまで−共産党の候補擁立問題>


しろうさんが公明党の政局絡みの両睨み姿勢について書いているので、此方は政局を左右しかねない共産党の異変について書いてみる。
「共産党:次期衆院選 相当数の選挙区で候補擁立せず」
という最近の報道にまず驚いた。
記事によれば、これまでずっと衆院選の全小選挙区に候補を擁立してきた党の方針がこれにこだわらず、
ということは絶対目標が相対目標となって、そんなに無理をしないで組織の実態に合せてやっていくよとのことだが、この方針変更が郵政民営化の成否如何で解散かと浮き足立っている政局にからむ意味は大きなものがあるだろう。
共産党の下部組織、足腰の弱体化は巷間いわれるようになって久しいが、日本社会の急激な高齢化と軌を一にしたかのようにその器官を蝕んできたかと思えば、まさに昔日の感がする。
03年の総選挙において、300小選挙区のうち法廷得票数に充たず供託金没収の憂目にあった選挙区が235にものぼったという事実は衝撃的でさえある。
もし仮に、小選挙区の1/3で候補者空白となれば、ガラリと音立てて政局は動くだろう。
市田書記長は記者の質問に、
「民主がトクするとか自民党はどうかということは考えていない。関係も関心もない。自民党政権でも民主党政権でも何の変わりもない。民主党選挙協力は100%あり得ないし、連立を組む可能性もない。」
と答えているらしいが、この発言あまりに真っ正直にすぎるのではないか。
小なりといえども政局のキャスティングボードは握りえるもの、それが政治というものだろう。
現実は候補擁立の方針変更そのものがすでに政局を動かす決定的な要因になるであろうにもかかわらず、我関せずのこの発言、こういうのを私は教条的というのだと思うのだが‥‥。


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