幾夜経て後か忘れむ散りぬべき‥‥

0412190441

−世間虚仮− 今朝の見出し


◇意識不明 6時間放置−妊婦転送 18病院拒否−奈良
分娩中に意識不明に陥った妊婦に対し適切な処置ができず、受入れ先を打診した18病院にも拒否され、県外60キロの吹田市にある国立循環器病センターに収容、脳内出血と帝王切開の手術を受け男児を出産するも、母親は重体のまま一週間後に死んだ、という8月に起こった事件。
記事を読むかぎり、分娩入院していた大淀病院の産科医の判断ミスに責任の大半はありそうだが、現在までのところ病院側は、容体急変の対応に問題はなかったとして過失責任を認めていない模様。


北朝鮮の核実験確認−放射性物質分析による推定は1㌔㌧未満−実験失敗説濃厚


自爆テロ92人死亡−スリランカ
海軍兵士を積んだバスの車列に爆発物を積載した小型トラックが突っ込む。
死傷者の数はなお増える恐れ−同国内での自爆テロとしては過去最大規模の被害、と。


◇「いざなぎ」超えの長寿景気の実態−二極化押し広げ、3人に1人が非正規雇用、年収200万以下981万人


<歌詠みの世界−「清唱千首」塚本邦雄選より>

<秋−72>

幾夜経て後か忘れむ散りぬべき野べの秋萩みがく月夜を  清原深養父

後撰集、秋中、秋の歌とてよめる。
邦雄曰く、月光に荘厳される萩、散り際の乱れつつ匂う萩を、この後暫くは忘れ得ぬ心であろう。「みがく」は飾り装う意もあり、また映ずることと考えてもよかろう。「忘れむ」で、却って忘れ難さを思わせるあたり、深養父の持ち味の一つか。一説にはこの歌、言外に、萩に結ぶ夜露が、月光を映しつつ「みがく」こととする。第三句の斡旋の細やかさ、と。


 山萵苣(ヤマヂサ)の白露しげみうらぶるる心も深くわが恋止まず  柿本人麿

万葉集、巻十一、物に寄せて思ひを陳ぶ。
邦雄曰く、山萵苣はエゴノキ科のエゴノキあるいは萵苣(チシャ)の木とも言い、萵苣の木は茜草科の三丹花の別名でもある。また一説には食用の萵苣のこととも伝える。「山萵苣 白露重 浦経心深 吾恋不止」、人麿はむしろこの字面と語感の面白さに詩因を求めたのではあるまいか。なお菊科の野菜萵苣は、同科の「秋の野芥子」属で日本にもその原種は野生していた、と。

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−世間虚仮− 今朝の見出し

◇意識不明 6時間放置−妊婦転送 18病院拒否−奈良
分娩中に意識不明に陥った妊婦に対し適切な処置ができず、受入れ先を打診した18病院にも拒否され、県外60キロの吹田市にある国立循環器病センターに収容、脳内出血と帝王切開の手術を受け男児を出産するも、母親は重体のまま一週間後に死んだ、という8月に起こった事件。
記事を読むかぎり、分娩入院していた大淀病院の産科医の判断ミスに責任の大半はありそうだが、現在までのところ病院側は、容体急変の対応に問題はなかったとして過失責任を認めていない模様。

北朝鮮の核実験確認−放射性物質分析による推定は1㌔㌧未満−実験失敗説濃厚

自爆テロ92人死亡−スリランカ
海軍兵士を積んだバスの車列に爆発物を積載した小型トラックが突っ込む。
死傷者の数はなお増える恐れ−同国内での自爆テロとしては過去最大規模の被害、と。

◇「いざなぎ」超えの長寿景気の実態−二極化押し広げ、3人に1人が非正規雇用、年収200万以下981万人


<歌詠みの世界−「清唱千首」塚本邦雄選より>

<秋−72>

幾夜経て後か忘れむ散りぬべき野べの秋萩みがく月夜を  清原深養父

後撰集、秋中、秋の歌とてよめる。
邦雄曰く、月光に荘厳される萩、散り際の乱れつつ匂う萩を、この後暫くは忘れ得ぬ心であろう。「みがく」は飾り装う意もあり、また映ずることと考えてもよかろう。「忘れむ」で、却って忘れ難さを思わせるあたり、深養父の持ち味の一つか。一説にはこの歌、言外に、萩に結ぶ夜露が、月光を映しつつ「みがく」こととする。第三句の斡旋の細やかさ、と。


 山萵苣(ヤマヂサ)の白露しげみうらぶるる心も深くわが恋止まず  柿本人麿

万葉集、巻十一、物に寄せて思ひを陳ぶ。
邦雄曰く、山萵苣はエゴノキ科のエゴノキあるいは萵苣(チシャ)の木とも言い、萵苣の木は茜草科の三丹花の別名でもある。また一説には食用の萵苣のこととも伝える。「山萵苣 白露重 浦経心深 吾恋不止」、人麿はむしろこの字面と語感の面白さに詩因を求めたのではあるまいか。なお菊科の野菜萵苣は、同科の「秋の野芥子」属で日本にもその原種は野生していた、と。

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