萱屋まばらに炭団つく臼

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−四方のたより−‘08 Good-bye Event

四方館 Dance Café Information
in 弁天町市民学習センター


「五大皆有響」或は、Solo,Solo and Solo 2008

12/26 –FRI- open:PM7:00/見料:\1000


  五大に皆響き有り
  十界に言語を具す
  六塵悉く文字なり

まさに平成戌子は鳴動して世上暗澹たり
はや年も暮れ暮れてかたときの宴
小人といえど一片の氷心
五体五様の物狂い
見事ひとさし舞ってみせうぞ、とや


Dance: 末永純子
    岡林綾
    ありさ
    仮名乞児
    デカルコマリィ
Sound: 大竹徹-viola
    杉谷昌彦-piano
    田中康之-percuss
    松波敦子-voice
Coordinate:林田鉄


<連句の世界−安東次男「風狂始末−芭蕉連句評釈」より>

「霜月の巻」−24

  ことにてる年の小角豆の花もろし  

   萱屋まばらに炭団つく臼  羽笠

次男曰く、季-小角豆の花-を、俤から景色に奪って付けている。

炭団つくという季語はとくにないが、炭団は概ね、雨の少ない盛夏のうちに作り、炭の粉を布海苔で以て捏ね固める。小角豆の実入りは夏も末にかけてである。


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「ことにてる」−「もろし」−「まばらに」と、季節の移りゆきを読取らせるように言葉を取り回した作り巧い。炭団に目を付けたのは小角豆の白い花との対照でもあるだろう、と。