酔ひざめの星がまたゝいてゐる

080209109

―山頭火の一句― 昭和5年の行乞記、10月7日の稿に
10月7日、晴、行程2里、目井津、末広屋-

雨かと心配してゐたのに、すばらしい天気である、そここゝ行乞して目井津へ、途中、焼酎屋で藷焼酎の生一本をひつかけて、すつかりいい気持になる、宿ではまた先日来のお遍路さんといつしよに飲む、今夜は飲みすぎた、とうとう野宿をしてしまつた、その時の句を、嫌々ながら書いておく。

−以下「酔中野宿」と題し
「酔うてこほろぎといつしよに寝てゐたよ」他4句を記す。

  • 略-、今日の珍しい話は、船おろしといふので、船頭さんの馴染女を海に追ひ入れてゐるのを見たことだつた、-略-。

このあたりの海はまつたく美しい、あまり高くない山、青く澄んで湛へた海、小さい島−南国的情緒だ、吹く風も秋風だか春風だか分らないほどの朗らかさだつた。
※他に2句を付記している

―四方のたより―今日のYou Tube-vol.22-
連句的宇宙by四方館「Interlude-間奏曲-」

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