大地ひえびえとして熱あるからだをまかす

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―山頭火の一句―
昭和5年の行乞記、10月17日の稿に
10月18日、晴、行程4里、本庄町、さぬきや

  • 略-、高岡から綾まで2里、天台宗の乞食坊さんと道づれになる、彼の若さ、彼の正直さを知つて、何とかならないものかと思ふ。-略-

綾から本庄までまた2里、3時間ばかり行乞、やうやく教へられた、そして大正15年泊まつたおぼえのある此宿を見つけて泊る、すぐ湯屋へゆく、酒屋へ寄る。‥-略-

酔漢が寝床に追ひやられた後で、鋳掛屋さんと話す、私が槍さびを唄つて彼が踊つた、ノンキすぎるけれど、かういふ旅では珍しい逸興だつた、しかし興に乗りすぎて嚢中26銭しか残つてゐない、少し心細いね−嚢中自無銭!

―四方のたより―今日のYou Tube-vol.39-

四方館DANCE CAFÉより
「出遊-あそびいづらむ-天河織女-あまのかわたなばた-篇」Scene.1

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