お約束の風呂の煙が秋空へ

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―山頭火の一句― 昭和5年の行乞記、10月21日の稿に
10月21日、晴、日中は闘牛児居滞在、夜は紅足馬居泊、会合

早く起きる、前庭をぶらつく、花柳菜といふ野菜が沢山作つてある、紅足馬さんがやつてくる、話が弾む、鮎の塩焼を食べた、私には珍しい御馳走だつた、小さいお嬢さんが駆けまはつて才智を発揮する、私達は日向の縁側で胡座座。

招かれて、夕方から紅足馬居へ行く、闘牛児さんと同道、そのまま泊る、今夜も話がはづんだ、句評やら読経やらで夜の更けるのも知らなかつた。
闘牛児居はしづかだけれど、市井の間といふ感じがある、ここは田園気分でおちつける、そして両友の家人みんな気のおけない、あたたかい旁々ばかりだつた。

※表題句の外、10句を記す

―四方のたより―今日のYou Tube-vol.45-

四方館DANCE CAFEより
「出遊-あそびいづらむ-天河織女-あまのかわたなばた-篇」Scene.7

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