光あまねく御飯しろく

Dancecafe090926hyr_2

―山頭火の一句― 昭和5年の行乞記、11月1日の稿に
11月1日、曇、少雨、延岡町行乞、宿は同前

また雨らしい、嫌々で9時から2時まで延岡銀座通を行乞、とうとう降り出した、大したことはないが。-略-
隣室の老遍路さんは同郷の人だった、故郷の言葉を聞くと、故郷がひとしほ懐かしくなつて困る。‥
女房に逃げられて睾丸を切り捨てた男−その男が自身の事を喋りつづけていた、多分、彼はその女房の事で逆上してゐるのだらう、何にしても特種たるを失はなかつた。
Gさんに、−我々は時々「空」になる必要がありますね、句は空なり、句不異空といつてはどうです、お互にあまり考へないで、もつと、愚になる、といふよりも本来の愚にかへる必要がありますね。-略-
※表題句の外に、1句を記す

―四方のたより― ’09. DANCE CAFE 第3弾

もう2週間ほどに迫ってしまったが、DANCE CAFEのお知らせ
このたびは土曜の昼下がり、この日は上弦の月にあたる
暦のページによれば、月の出が13:09、正中は18:00頃で、月没は22:53だと

昨年の夏から仲間になって、DANCE CAFEでも馴染みになったありさは、バレエ修業のため、いよいよ上京することになった。稽古場は少し寂しくなるが、まあ元々、彼女の精神的平衡を得るために通っていたようなものだから、機が熟して、飛び立つべき時が来れば、とりあえずお別れになるのは、お互い織り込み済みのこと、みんなで笑って送り出してやろう。

こんどのDANCE CAFEでは、山田いづみさんをGuestにお誘いした。
彼女は若い頃の数年を神澤師にも教えを請うていた。だから’80年頃からの知り合いだし、同門の後輩ともなるが、縁はそればかりではない、HANTOMO-劇団犯罪友の会-の主宰者武田一度君の細君でもあるし、デカルコ・マリィこと清水君とも仲間内のようなものだし、交友の図は二重三重に重なり合っている。
‘83年から自立、BRICKS DANCE COMPANYを主宰してきた舞踊の実績は申し分ない。国内だけじゃなくパリ公演など海外でもいくたびか重ねてきている。

さて、どんな競演模様が描かれることになるか、そいつは見てのおたのしみ
願わくは、お誘い合わせてお出でましを。

四方館 DANCE CAFE -’09 vol.3-
出 遊 -上弦月彷徨篇-
あそびいづらむ−じやうげんのつきさすらひへん

Date :9/26 –Sat- PM2:00
Space : 弁天町市民学習センター
Admission Fee : ¥1,500

白川静の曰く…
 南に喬木あり 休ふべからず
 漢に遊女あり 求むべからず –詩経・漢広-

喬木ありとは、女神出現の暗示である
遊女とは、出行する女神である
隠れたる神々の、出遊−
幽顕の世界に自在に往来することが、遊であり、逍遥である
それはまた、真と仮とのあいだ、である

Dance : 末永純子
      岡林 綾
      薫瑠子
     デカルコ・マリィ
     山田いづみ
Sound-viola : 大竹 徹
 percussion : 田中康之
 Coordinate : 林田 鉄

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