逢ひたうて逢うてゐる風

Dinnershow0900_2

Information – 四方館のWork Shop

四方館の身体表現 -Shihohkan’s Improvisation Dance-
そのKeywordは、場面の創出。

場面の創出とは
そこへとより来たったさまざまな表象群と
そこよりさき起こり来る表象群と、を
その瞬間一挙に
まったく新たなる相貌のもとに統轄しうる
そのような磁場を生み出すことである。

―山頭火の一句― 昭和5年の行乞記、11月24日の稿に
11月24日、曇、雨、寒、八幡市、星城子居

今日も亦、きちがい日和だ、裁判所行きの地橙孫君と連れ立つて歩く、別れるとき、また汽車賃、弁当代をいただいた、すまないとは思ふけれど、汽車賃はありますか、弁当代はありますかと訊かれると、ありませんと答へる外ない、おかげで行乞しないで、門司へ渡り八幡へ飛ぶ、やうやく星城子居を尋ねあてて腰を据える、星城子居で星城子に会ふのは当然だが、俊和尚に相見したのは意外だつた、今日は二重のよろこび−星氏に会つたよろこび、俊氏に会つたよろこび−を与へられたのである。-略-

ずゐぶんおそくまで飲みつづけ話しつづけた、飲んでも飲んでも話しても話しても興は尽きなかつた、それでは皆さんおやすみ、あすはまた飲みませう、話しませう-虫がよすぎますね! -略-

省みて、私は搾取者ぢやないか、否、奪掠者ぢやないか、と恥ぢる、かういふ生活、かういふ生活に溺れてゆく私を呪ふ。‥
芭蕉の言葉に、わが句は夏炉冬扇の如し、といふのがある、俳句は夏炉冬扇だ、夏炉冬扇であるが故に、冬炉夏扇として役立つのではあるまいか。
荷物の重さ、いひかへれば執着の重さを感じる、荷物は少なくなつてゆかなければならないのに、だんだん多くなつてくる、捨てるよりも拾ふからである。

八幡よいとこ−第一印象は、上かんおさかなつき一合十銭の立看板だつた、そしてバラツク式長屋をめぐる煤煙だつた、そして友人の温かい雰囲気だつた。

※表題句の外、14句を記す

―四方のたより― ヤレヤレ、無事終了

松浦ゆみのDinner Show、大過なくまずまず賑やかなうちに終了、なにはともあれお疲れさんだ。

なにしろ専属のマネージャーも居なくて、いつも歌手本人が独りきりで手売り、それで成り立っているのだから、いざとなると制作面から演出面やProgramの進行まで此方にかかってくる。本番の日ともなると、実際いっさいの仕切りが此方の役回りとなるのだから、よほど草臥れるものである。

とはいうものの、エンタテイメントとしての彼女は大したもの、これだけの仕掛けを独りで発信し且つ独りで手配もしているのだから、なかなかようやるものだ。しかも、歌は演歌からPopsまでなんでもこなして、しかもかなり上手いときている。関西に居る所為でなかなか有名歌手にはなれないが、いつもながらえらいもんだと感心させられる。
もうひと伸び、ふた伸び、成るか成らないか、彼女もいよいよ正念場といったところなのだろう。業界からは門外漢でしかない私などには、まああまりしてやれることはないのだけれど‥。

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