雑巾がけしてる男の冬

Dc090315109

Information-土曜の夜-10/31-は、Candle Night Performance

絵画・造型、写真、音楽、舞踊、演劇
多ジャンルの多彩な顔ぶれが集合
CASOにおける「デカルコマニィ的展開/青空」展の
野外篇パフォーマンス
When?−10.31-SAT- PM8:00〜PM8:45
Where?−CASOのある海岸通散歩道埠頭広場にて

―山頭火の一句― 昭和5年の行乞記、12月3日の稿に
12月3日、晴、一日対座懇談、次良居滞在。

今日は第48回目の誕生日だつた、去年は別府附近で自祝したが、今年は次良さんが鰯を買つて酒を出してくださつた、何と有難い因縁ではないか。-略-

ポストへ行く途上、若い鮮人によびとめられた、きちんとした洋服姿でにこついてゐる、そしておもむろに、懐中時計を買はないかといふ、馬鹿な、今頃誰がそんな詐欺手段にのせられるものか、−しかし、彼が私を認めて、いかさま時計を買ふだけの金を持つてゐたと観破したのならば有難い、同時にさういふイカサマにかかる外ない男として、或は一も二もなくさういふものを買ふほどの-世間知らず!の-男と思つたのならば有難くない。

夜は無論飲む、次良さん酔うて何も彼も打ち明ける、私は有難く聴いた、何といふ真摯だらう。
※表題句の外、5句を記す

―四方のたより― 歩々到着

昨日、CASOのある築港界隈を歩いた、ビラを持って、AyaちゃんとKAORUKOを連れて。
午後になる頃を見計らって、「みなアート会」を主導されていると聞く、築港温泉の店主、福田さんを訪ねた。
一見の不躾な訪問にもかかわらず、2階の広い居間に3人を招じ入れて、丁重に応接して下さった。

ほぼ私と同年配、2歳くらい上かなと思われるこの街場の銭湯を営む主人は、意想外のダンディな御仁であった。いわゆる趣味人であることが、細身の身体を上下のジーンズで包んだその風采や物腰、会話の様子から匂い立つ。

港区の街場の人々には、かなり広く見知ってきたつもりだったが、まだまだ狭いと、つくづく感じさせられた遭遇であった。

人は、やはり、よく歩かねばならない、といまさら思いいたる。
歩けばこそ、日々、いたるところ、歩々到着があるというものだ。

人気ブログランキングへ −読まれたあとは、1click−