十二月の風も吹くにまかさう

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Information - CASOにおける「デカルコマニィ的展開/青空」展

「土曜の夜-10/31-は、Candle Night Performance」
絵画・造型、写真、音楽、舞踊、演劇
多ジャンルの多彩な顔ぶれが集合
CASOにおける「デカルコマニィ的展開/青空」展の
野外篇パフォーマンス
When?−10.31-SAT- PM8:00〜PM8:45
Where?−CASOのある海岸通散歩道埠頭広場にて

―山頭火の一句― 昭和5年の行乞記、12月5日の稿に
12月5日、曇、時雨、行程3里、福岡市、句会、酒壺洞居。

お天気も悪いし、気分もよくないので、一路まつすぐに福岡へ急ぐ、12時前には、すでに市役所の食堂で、酒壺洞君と対談することが出来た、-略-、退庁まではまだ時間があるので、後刻を約して札所めぐりをする、九州西国第三十二番龍宮寺、第三十一番は大乗寺、どちらも札所としての努力が払つてない、もつと何とかしたらよささうなものだと思ふ。

夜は酒壺洞居で句会、時雨亭さん、白楊さん、鳥平さん、善七さんに逢つて愉快だつた、散会後、私だけ飲む、寝酒をやるのは良くないのだけれど。‥

さすがに福岡といふ気がする、九州で都会情調があるのは福岡だけだ-関門は別として-、街も人も美しい、殊に女は! 若い女は! 街上で電車切符売が多いのも福岡の特色だ。

存在の生活といふことについて考へる、しなければならない、せずにはゐられないといふ境を通つて来た生活、「ある」と再認識して、あるがままの生活、山是山から山非山を経て山是山となつた山を生きる。‥

  • 略-、ただこの二筋につながる、肉体に酒、心に句、酒は肉体の句で、句は心の酒だ、‥この境地からはなかなか出られない。‥

※表題句の外、21句を記す

―四方のたより― おいそが氏、昨日・今日

昨日の午後は、河内長野ラブリーホールへ、車でちょうど1時間。用向きは、茶谷祐三子が出演する「亜細亜RONDO」の打合せだったが、一時間ほどで了るとみていた此方の目算が外れて、帰宅が6時半になってしまった。

その所為で泣きべそをかく羽目になったのがKAORUKO。この日初めて鍵っ子体験をさせたわけだが、「5時に帰るから」と書置きしておいたのに、一時間半も遅くなったのだから、そりゃさぞかし心細かったにちがいない。帰路の家も近づいた頃に電話を入れたら、私の声を聞くなり泣き出していた。

今朝は先ず、大阪府議会が85億円で買取りを決議したばかりのWTCへ。市港湾局が39〜41階に入っており、先日来手続きしていた、土曜日の埠頭使用許可証を貰うためだったのだが、地上55階建、高さ256mで、総事業費1193億円をかけた超高層ビルも、’95年の竣工からわずか14年、85億という安値で売り飛ばされるかと思えば、なんだか妙な感懐を覚えつつ、エレベータの窓外からの風景を眺めたものだ。

その後は待ち合せていたCASOへ。二時間ばかりビラ配布に精を出したのだが、24℃の陽光の元ではすぐにも汗ばむほどで、ちょっぴり疲れた。

CASOでは2時頃、大竹徹さんの演奏で、高島明子が踊るのを観た。どうやらシチュエーションを想定しているものと覗えるが、その所為であろう、動きが身振り的レベルで終始している。動きがそれ自身動きを紡ぎ出すように、もっと踊って欲しいものだが‥。

昨日に続いて子どもを鍵っ子にさせるわけにはいかないから、一旦帰宅して、夕刻から、今度はKAORUKOを連れて、本日二度目のCASO推参。

6時30分からの森島Ekoや井下ヒデらによる「ダンス&能管のコラボ!」は、CASO玄関前でのPerformanceとなった。踊り手は7人、ほぼ振付構成されたもの、管理者側からのクレームで止むなく屋外に出たのだが、踊りとしては夜景を取り込めて、かえってそのほうがよかっただろう。演奏メンバーが充実していたのに、彼らのSessionがノリきらぬままに踊りが終わってしまったのは、いかにも勿体ない。こういう場合、前もって描き込まれたものがそれまでであったとしても、endを決め込まずに、ノリに委せる柔軟さが欲しい。あと10分とはいわぬまでも、最低5.6分は、演奏とのSessionを愉しんで貰いたい。

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