吹雪吹きこむ窓の下で食べる

Santouka081130058

―山頭火の一句― 「三八九-さんぱく-日記」より-14-
1月10日、雪が積んでゐる、まだ降つてゐる、風がふく、寒く強く。

近来にない寒さだつた、寒が一時に押し寄せたやうだつた、手拭も葱もご飯も凍つた、窓から吹雪が吹き込んで閉口した。

ありがたいことには炬燵があつた、粕汁があつた。

朝湯朝酒は勿体ないなあ。

今日は金比羅さんの初縁日で。おまゐりの老若男女が前の街道をぞろぞろ通る、信仰は寒さにもめげないのが尊い

隙洩る風はこの部屋をいかにも侘住居らしくする、そしてその風をこらへて、せくぐまつてゐる自分をいかにも侘人らしくする。‥

寒いにつけても、ルンペン時代のつらさを思ひ出さずにはゐられない。

酒ほどうまいものはない、そして酒ほどにがいものはない、−酒ではさんざ苦労した、苦労しすぎた。‥

※表題句の外、4句を記すが、その中に
「安か安か寒か寒か雪雪」がある。

−四方のたより−

ささやかながら、新しい年へと踏み石ともなる、本年最後のDance Cafeでありました。

私自身、「山頭火」に加えて、やっと第二のレパートリーを獲たという僥倖に感慨もひとしお、祭りのあとの余韻にひたりおります。

しかもこの新しい演目は融通無碍、あるいは変幻自在、さまざまいかようにも取り組みようがあるとも思えるところ、いかにもたのしみ多く、心中快哉の声をあげんばかりの境。

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