ぬかるみをきてぬかるみをかへる

Dc090315164

−日々余話− ウツ、ウツ‥

昨日から鬱々としっぱなし。
まさに身から出た錆、自身の失態から連合い殿にいたくショックを与えてしまったのだから、弁解の余地もなくただしょげかえるしかない。

もう2.3ヶ月も前になるだろう、PCのHard Discに動画の記録がずいぶん溜まり込んできてしまったので、不要ファイルの削除作業をしていたのだが、どうやらその折にBack Fileと勘違いして、彼女の大事な記録、それはこの数年間における琵琶の稽古での師匠のデモテープ集なのだが、そのいっさいを削除するという大ポカをしでかしてしまっていたのだ。

昨日の朝、彼女に必要があって、ある一曲を取り出そうとしたのだが、どこにも見あたらない、そんな騒ぎのなかでやっと件の失態劇に気がついたというわけだ。

自身のミステイクが我が身にのみ降りかかってくる場合は、どんなに痛くとも、最後は諦めがつくものだが‥、
他者に降りかかり痛めつけてしまっては、こいつはどうにも救いようがない、まったくかたなしだ。

―山頭火の一句― 「三八九-さんぱく-日記」より-20-
1月16日、曇、やがて晴、あたたかだつた。

朝、時雨亭さん桂子さんから、三八九会加入のハガキが来た、うれしかつた、一杯やりたいのをこらへて、ゆつくり食べる。‥-略-

不幸はたしかに人を反省せしめる、それが不幸の幸福だ、幸福な人はとかく躓く、不幸はその人を立つて歩かせる!

‥へんてこな一夜だつた、‥酔うて彼女を訪ねた、‥そして、とうとう花園、ぢやない、野菜畑の堰を踰えてしまつた、今まで踰えないですんだのに、しかし早晩、踰える堰、踰えずにはすまされない堰だつたが、‥もう仕方がない、踰えた責任を持つより外はない‥それにしても女はやつぱり弱かつた。‥

※表題句の外、12句を記す

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