身にちかく山の鴉の来ては啼く

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−日々余話− 1年で11?!!

3学期も明明後日の終業式を残すのみ、春休み突入となったKAORUKO、4月には3年生だ。

1年で11?とは、この1年間で伸びた身長が11?という訳だが、第2次成長期ならいざ知らず、まだ8歳の彼女がこんなに急激な伸び方をするとはちょっと驚き。1年前の1月時点、123?だった彼女が、今年の1月にはもう134?という急成長で、どうやらクラスでも一番の成長ぶりのようだが、それにしても自分たちの子ども時代を思えば、近頃の子どもの発育リズムときたら、こちらの予測を超えてあまりあるというものだ。

身体の発育が急激なだけに、精神面での成長とのアンバランスが、親としては些か気にかかる。
以下、3葉の写真は、昨日、彼女が学校から持ち帰ったもので、この3学期に描いたらしい図画の作品だが、いずれをとってみてもまだまだ幼さが眼につくといった印象だ。どうしても心と身体の成長リズムは同期しないもので、先刻承知のこととはいえ、この発育上の齟齬に、面白がっては眺めつつも、ちょっぴり不安を覗かせもするのは、これぞ親心。

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A−芋掘りの絵、だという。
大きな芋を真ん中に、両足を広げて芋を掴み取る姿がクローズアップされている大胆な構図に感心、親バカを発揮して大いに誉めてやったところが、なんのことはない、どうやらあらかじめ先生がこんな構図で書きなさいとみんなに指導していたものらしい。

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B−栗とトンボは一目瞭然だが、画面中央を占めるのは、彼女自身に言わせると彼岸花とのこと。乱雑な描きぶりだが、そう聞かされてみれば合点はいく。

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C−たくさんの色づかいで、いったい何を描いたものか判じがたいが、カラフルな怪獣なのだという。
成程、上の途切れた部分は頭部らしく、黒く眼のようなもの描かれている。下には同じ色で尻尾らしきものも付いてござる。これまた先生から、色をいっぱい使って、カラフルな怪獣を描いてみよう、と課題を与えられたものと思われる。


−山頭火の一句― 行乞記再び -08-
12月30日、晴れたり曇つたり、徒歩7里、長尾駅前の後藤屋に泊る、木賃25銭、しづかで、しんせつで、うれしかつた、躊躇なく特上の印をつける。

早朝、地下足袋を穿いて急ぎ歩く、山家、内野、長尾といつたやうな田舎街を行乞する、冷水峠は長かつた、久しぶりに山路を歩いたので身心がさつぱりした、ここへ着いたのは4時、さつそく豆田炭鉱の湯に入れて貰つた。
山の中はいいなあ、水の音も、枯草の色も、小鳥の声も何も彼も。−

このあたりはもうさすがに炭鉱町らしい。
夫婦で、子供と犬とみんないつしよに車を引つぱつて行商してゐるのを見た、おもしろいなあ。

何といふ酒のうまさ、呪はれてあれ。
持つてゐるだけの葉書を書く、今の私には、俳友の中の俳友にしか音信したくない。

※表題句は、同前、12月31日付記載の句

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