けさはおわかれの卵をすゝる

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−日々余話− 芝桜の絨緞と白毫寺の九尺藤

ライトアツプされた白毫寺九尺藤の写真が、今日の朝刊の一面に載っていたのに眼を奪われて、不意に見に行きたくなった。
このところ裁判絡みの意見陳述書の作成やらなにやらで、心身ともに疲労困憊気味だったので、なにやら気分転換を欲していたのかも知れない。

午後2時半頃から出かけた。三田西PAから地道を走り、千丈寺湖を通り抜けていく。このあたりすでに里山らしい風景が続いて心地よい。三田の奥、篠山に近い山路の、花菖蒲や牡丹園名高い花の寺第11番永澤寺に着いたのは4時頃。永澤は<ヨウタク>と読むのが正しいが、これがなかなかちゃんと読んで貰えないためか、道すがらの案内表示などには<エイタク>と振仮名されている。芝桜の花のじゅうたんが今は盛り。大人600円也、子ども300円也の入園料はちと高いのではないか、商売気に走りすぎと思われたが、ひとまずのんびりと一時間ほど過ごした。

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Photo/永澤寺の芝桜の絨緞二様

永澤寺を発てばすぐ篠山市に入る。これを斜め縦断するようにして丹波路は市島町の白毫寺をめざす。標高569mの五大山の山裾にある白毫寺は、ちょっと鄙びたいい寺だ。着いたのはちょうど6時頃で、ライトアップには少し早かったが、九尺藤の長い藤棚がある所はちょっとした広場になっているから、KAORUKOも退屈せずに遊びに興じていた。さすがに7時半近くにもなってくると照明に映えてちょっとした幽玄郷の雰囲気。
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Photo/白毫寺の九尺藤二様

もっと冥くなってからの光景も見たかったが、それでは帰りが遅くなりすぎる。些か心残りながら已むなく帰路へ。夕刻からの12kmという渋滞も、我々が走る頃にはすでになく、1時間半もかからず、9時前に無事帰着。


―山頭火の一句― 行乞記再び -54-
2月15日、少し歩いて雨、布津、宝徳屋

気が滅入つてしまうので、ぐんぐん飲んだ、酔つぱらつて前後不覚、カルチモンよりアルコール、天国よりも地獄の方が気楽だ!

同宿は要領を得ない若者、しかし好人物だつた、適切にいへば、小心な無頼漢か。
此宿はよい、しづかでしんせつだ、滞在したいけれど。−

※句作なし、表題句は2月8日の句

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Photo/布津町から見た島原半島

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Photo/布津町から雲仙普賢岳を望む

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