2008-01-01から1年間の記事一覧

うきははたちを越る三平

Information<四方館 Dance Cafe>―世間虚仮― Soulful days -6-RYOUKO、RYOUKO、RYOUKOよ おまえは、まだ宙吊りのままに、空のなかほどにあって 焼き尽くされ、小さな器に盛られた おのが骨片を、見ているのだろうか RYOUKO、RYOUKO、RYOUKOよ あの一瞬の出…

おもふこと布搗哥にわらはれて

Information<四方館 Dance Cafe>―世間虚仮― Soulful days -5-「脳低体温療法」 脳低体温療法は、脳内毛細血管内圧低下による脳浮腫と頭蓋内圧亢進の抑制、脳内熱貯留の防止、脳内興奮性神経伝達物質放出抑制などの効果が期待されている方法である。しかし…

いはくらの聟なつかしのころ

Information<四方館 Dance Cafe>―世間虚仮― Soulful days -4-脳死とは何か−参照:「救急医学から見た脳死」島崎修次脳死> 脳-中枢神経系-には、大脳、小脳、中脳、橋、延髄、脊髄という部分がある。このうち、中脳、橋、延髄を脳幹という。脳幹は、呼吸、循…

賀茂川や胡麿千代祭り徽近ミ

Information<四方館 Dance Cafe>―世間虚仮― Soulful days -3-脳浮腫と、二次性脳損傷としての脳ヘルニア頭部外傷は脳組織や脳内あるいは脳の周囲の血管を傷つけたり引き裂いて、脳内出血、浮腫を引き起こす。最もよく見られる脳損傷は脳細胞のびまん性の広…

荻織るかさを市に振する

Information<四方館 Dance Cafe>―世間虚仮― Soulful days「急性硬膜下血腫」2−Neuroinfo Japan-脳神経外科症患情報ページ-参照診断の確定は通常CT で行われる。CT上、急性硬膜下血腫は脳表を被う三日月型の高吸収域として描出される。出血は硬膜下腔に拡が…

かぜ吹ぬ秋の日瓶に酒なき日

Information<四方館 Dance Cafe>―世間虚仮― Soulful days「急性硬膜下血腫」−Neuroinfo Japan-脳神経外科症患情報ページ-参照硬膜とは頭蓋骨のすぐ内側にあり、頭蓋内で脳を覆っている結合識性の強い膜のこと。この硬膜内部で脳の表面に出血が起こると、出…

?見るまどの月かすかなり

Information<四方館 Dance Cafe>―表象の森― 映画「闇の子供たち」先週の金曜だったか、劇団「犯罪友の会」の武田一度君から久しぶりの電話でずいぶんと話し込んだ際に、彼からお薦めのあった映画「闇の子供たち」を、朝からミナミに出て観てきた。近頃の映…

花荊棘馬骨の霜に咲かへり

Information<四方館 Dance Cafe>―世間虚仮― ねんきん特別便届くつい二、三日前だが、とうとうというか、やっと、この私にも「ねんきん特別便」なるものが届いた。送り主はもちろん畏れおおくも社会保険庁殿。恥ずかしながら以前から自身の年金手帳をどこへ…

ひとの粧ひを鏡磨寒

Information<四方館 Dance Cafe>―四方のたより― 東京での一日、遅まきながら‥トンボ返りだった東京の一日、時間潰しには美術館があつまる上野公園界隈がおのぼりさんには最適とみえる。私もまた午前中をかけてゆっくりと、六波羅蜜寺の仏像展をしていた国…

炭売のをのがつまこそ黒からめ

Information<四方館 Dance Cafe>―表象の森― 月の句と花の句月の句は、名残の裏を除く各折の表・裏に一つずつ-歌仙では計三つ-とされる。初表五句目、初裏八句目、二の折表十一句目を定座とするが、うごかしても差し支えはない。月の季は秋に扱うが、一歌仙…

―山頭火の一句―句は大正14年の春。サキノは、すでに戸籍のうえでは他人となった山頭火を、一度は邪険に追い返したものの、以後行方知れずとなった彼が心配であった。大正13年ももう秋なかばであったろうか、雅楽多の店先に魂の抜けたように立つ彼の姿を見た…

鶯よう啼いてくれるひとり

死者の書・身毒丸 (中公文庫)作者: 折口信夫出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1999/06/18メディア: 文庫購入: 9人 クリック: 51回この商品を含むブログ (73件) を見る Information<四方館 Dance Cafe>―山頭火の一句―ほぼ1ヶ月ぶりの山頭火の一句。句…

屏風の陰にみゆるくわし盆

Information<四方館 Dance Cafe> <連句の世界−安東次男「風狂始末−芭蕉連句評釈」より>「梅が香の巻」−36 隣へも知らせず嫁をつれて来て 屏風の陰にみゆるくわし盆 芭蕉次男曰く、「陰にみゆる」と作ったところ、内祝言にふさわしい小道具のあしらい様で…

隣へも知らせず嫁をつれて来て

Information<四方館 Dance Cafe>―世間虚仮― ベン・ジョンソンからウサイン・ボルトへいまや旧聞に属する北京五輪の話題。 ウサイン・ボルトを筆頭に、強烈な印象を残したジャマイカ選手らの疾走ぶり。 陸上の短距離といえばこれまではアメリカの独壇場だっ…

未進の高のはてぬ算用

Information<四方館 Dance Cafe><連句の世界−安東次男「風狂始末−芭蕉連句評釈」より>「梅が香の巻」−34 千どり啼一夜々々に寒うなり 未進の高のはてぬ算用 芭蕉未進-みしん-の高-たか-次男曰く、「一夜々々に寒うなり」とは、寒さはこれから本番になる…

千どり啼一夜々々に寒うなり

−四方のたより− 装いも新たに、Dance CafeひさしぶりにDance Caféをしよう。丸2年のあいだ拠点としてきたFestival GateのCOCOROOMが強制的移転の憂き目に遭って、そのまま休眠してきたDance Caféを新しい場所でようやく再開することになった。地の利はとて…

魚を喰あくはまの雑水

―四方のたより― WFの灯9年前に鬼籍の人となった中島陸郎氏が専属プロデューサーとして‘93年3月の柿落し以来15年余、関西の小劇場演劇を支えつづけてきたWF-ウィングフィールド-、その小屋を閉館という港に向けます、と公言し、「ウィングフィールドをやめる…

どの家も東の方に窓をあけ

−表象の森− 身体-内-知覚へDigする昨日の稽古、中国の健身気功をよくする谷田順子さんに、Work Shopよろしく実習講座をしてもらった。気功を通して、それぞれのレベルにおいて身体-内-知覚をより高めるため、あるいは気功や太極拳でいうところの「気の流れ」…

なは手を下りて青麦の出来

―四方のたより― 返り咲き、お見事!今日-8/24-、箕面市では市長選と市議選の投票日だった。午後10時を過ぎたいま、Netでも開票速報が流されるとあって、箕面市選管のホームページを開きながら、これを綴っている。午後8時で締め切られた投票の、地域別投票…

法印の湯治を送る花ざかり

―温故一葉― カナディアンファームのみなさまへ前略 昨日、当方の忘れ物、宅配便にて受け取りましてございます。 大変お手数をかけ、また早々にお手配いただき、誠に恐縮の至りにて、心よりお礼申し上げます。それにしても、手作りの壮大な木の家の数々、大自…

又このはるも済ぬ牢人

−四方のたより− 記憶に残る小さな旅17日未明の出立から19日夜の帰宅まで2泊3日、ささやかながら久しぶりにいい旅だった。 家族に加えて道連れをひとり得たのが旅の全体を賑やかなものにしてくれた。お蔭で子どもはずいぶんHighな状態で3日間を過ごしたようだ…

はつ午に女房のおやこ振舞て

―四方のたより― 風の便り?毎日文化センターの講座紹介一覧に「絵沢萠子・楠年明の芝居教室」なる懐かしい名を見出し、いや驚いた。絵沢萠子とは豊満な年増女性を演じて日活ロマンポルノ全盛期を支えた脇役女優だが、私のよく知るのは松田友絵-此方は実名だ…

ひらふた金で表がへする

―世間虚仮― 映画「鳥の巣」小さな旅から帰ってきて、留守中の新聞を読んでいると、北京五輪のメインスタジアム「鳥の巣」ができるまでを描いたというドキュメンタリー映画に関して、坂村健氏が評している一文-「時代の風」-に出会ったが、この話題、紙面一杯…

門しめてだまつてねたる面白さ

―四方のたより― 3プラス1で‥今日から3日間-17〜19-、ちょいと小旅行に出かける、よって言挙げはお休み。 いつもなら家族3人だけなのだが、このたびはアッちゃんこと連合い殿の学生時代の演劇仲間を連れ立っての4人旅。アッちゃんは私もよく知るところの人、…

桐の木高く月さゆる也

世界の食料生産とバイオマスエネルギー―2050年の展望作者: 川島博之出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2008/05/23メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (7件) を見る―表象の森― 食糧危機は‥?川島博之「世界の食糧生産とバイオマスエ…

方々に十夜の内のかねの音

―世間虚仮― 駆引き上手?十三夜の月が近くのマンションの屋上から顔を覗かせ、やがてその全容をあらわした頃、TVでは女子柔道78?超級の決勝が始まっていた。塚田真希対中国のトウブン、試合を終始リードし最後まで積極果敢に攻めた塚田は、終了まぎわ、トウ…

こちにもいれどから臼をかす

―世間虚仮― 盆の風お盆である。 私は私で、連合い殿もまた子どもを引き連れて、おのおの実家へとお参りだ。 私のほうは朝からだから、早々と昼過ぎにはご帰還。彼女たちは午後から出かけたから帰りは夜の食事をお招ばれしてからだろう。 さすがに、この頃と…

江戸の左右むかひの亭主登られて

―表象の森― マルクスの疎外論 -承前-<A thinking reed> 吉本隆明「カール・マルクス」光文社文庫より・マルクスの全体系を辿ろうとする者は、たれも、彼の思想から三つの旅程を見つけることができるはずである。 ひとつは、宗教から法、国家へと流れくだる…

たゞ居るまゝに肱わづらふ

―世間虚仮― 北京五輪の陰で‥「田中宇の国債ニュース解説」によれば、 北京五輪開催の日のその朝、新しく建て替えられたアメリカの大使館開設式が、訪中したブッシュ大統領出席のもとに盛大に行われた、という。北京のこの新しい米大使館の規模は、復興中のイ…

東風かぜに糞のいきれを吹まはし

−四方のたより−「朗読×演劇」としての「夕凪の街 桜の国」一昨日、土曜日の午後は、連合い殿同伴で、谷町劇場-劇団大阪-にて観劇、「大阪女優の会」の朗読劇「夕凪の街、桜の国」である。数日前に送られてきた河東けいさんからの封書には、彼女自身書面に記…